マートル・エリザベス・ワレンはマグル生まれの魔女で、ヴォルデモート卿と同年代のレイブンクロー生。嘆きのマートルとして知られ、死後はゴーストとなり、大広間の上にある3階(原書では”first floor”、つまり2階)の女子トイレに憑りついている。
来歴
- 誕生
- 1929年ころ(※2004年に、マートルを演じたシャーリー・ヘンダーソンがNewsdayのインタビューに対して「マートルは14歳」と答えている。1925年9月~1931年8月の可能性が考えられる。)
- 死没
- 1943年6月13日
- 家系
- マグル生まれ
- 婚姻状況
- 独身
- 別名・渾名
-
- 「嘆きのマートル」 (“Moaning Myrtle”)
- 出身校
- ホグワーツ魔法魔術学校
- 出身寮
- レイブンクロー(※ J.K. Rowling Official Site – F.A.Q.)
生前
- 1925年9月~1931年8月(1929年ころ?)
- マグルのワレン家に生まれる。
- 1937年~1942年夏
- ホグワーツ魔法魔術学校から入学許可証が届き、魔女であることを知る。
- 1937年~1942年9月1日
- ホグワーツ魔法魔術学校へ入学。レイブンクローに組分けされる。
- 1943年6月13日
- トム・リドルの命を受けた秘密の部屋の怪物、バジリスクによって殺害される。
マートルはマグルのワレン家に生まれ、11歳の時ホグワーツ魔法魔術学校へ入学し、レイブンクローに組分けされた。
友達はあまりおらず、いつも眼鏡や顔のニキビといった外見のことでからかわれたりいじめられていた。
1943年ころ、「スリザリンの継承者」によって秘密の部屋が開かれ、マグル生まれが次々と襲われるようになった。「スリザリンの継承者」はサラザール・スリザリンが作ったという伝説の部屋を開き、そこに棲む怪物を使ってスリザリンが魔法教育を授けるに相応しくないと考えた「マグル生まれ」を襲うものとされた。
「まさにここだったの。この小部屋で死んだのよ。よく覚えてるわ。オリーブ・ホーンビーがわたしのメガネのことをからかったものだから、ここに隠れたの。鍵を掛けて泣いていたら、誰かが入ってきたわ。何か変なことを言ってた。外国語だった、と思うわ。とにかく、いやだったのは、しゃべってるのが男子だったってこと。だから、出ていけ、男子トイレを使えって言うつもりで、鍵を開けて、そして――」マートルは偉そうにそっくり返って、顔を輝かせた。
「死んだの」
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第16章
1943年6月13日、この日マートルはオリーブ・ホーンビーに眼鏡のことをからかわれ、マートルは一人、大広間の上にある女子トイレの個室に入り、鍵をかけて泣いていた。すると間もなくトム・リドルが同じ女子トイレに現れ、秘密の部屋を開くために蛇語を話し始めた。
マートルはすぐにその声が男のものだと気づき、女子トイレにいるリドルを追い出そうとして鍵を開けた。するとマートルはパイプを上がって出てきた秘密の部屋の怪物、バジリスクに睨まれ殺された。それから何時間も経った後、当時のディペット校長からマートルを探すよう命じられたオリーブ・ホーンビーによって、マートルの遺体は発見された。
死後
外見
- 種
-
- 人間
- ゴースト
- 性別
- 女性
- 髪
- ダラッとした猫っ毛(※『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第8章)
- その他
-
- にきび面
- 分厚い乳白色のメガネ
名前・表記
- 邦訳
- マートル・エリザベス・ワレン
- 原書(英語)
- Myrtle Elizabeth Warren
.@HotmHayles @lankytwat Moaning Myrtle’s full name was Myrtle Elizabeth Warren.
— J.K. Rowling (@jk_rowling) 2015, 5月 11
フルネームがMyrtle Elizabeth Warrenであることが、J.K.Rowlingの公式Twitter上で明かされた。書籍では『ハリー・ポッターと呪いの子』で初めてマートルのフルネームが登場した。
また、myrtleとは英語で銀梅花の意味。結婚式の花輪に用いられるらしい。(※ 小学館プログレッシブ英和中辞典第4版 “myrtle” 参照。)Moaning MyrtleはMで頭韻を踏んでおり、moanは「うめく」という意味。
登場箇所
- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- ポッターモア
- 『ハリー・ポッターと呪いの子』