10世紀末~11世紀初頭ころ: ヘレナ・レイブンクロー、母の髪飾りを盗み出す

ホグワーツの創設者ロウェナ・レイブンクローの娘ヘレナが、母の髪飾りを盗み出します。この髪飾りは、被ると知恵が増すと言われていました。

「私は髪飾りを盗みました」 ヘレナ・レイブンクローが囁くように繰り返した。

「私は、母よりも賢く、母よりも重要な人物になりたかった。私はそれを持って逃げたのです」

ハリーは、なぜ自分がレディの信頼を勝ち得たのかわからなかったが、理由を聞くのはやめた。ただ、レディが話し続けるのを、聞き漏らすまいと耳を傾けた。

「母は、髪飾りを失ったことを決して認めず、まだ自分が持っているふりをしたと言われています。髪飾りがなくなったことも、私の恐ろしい裏切りのことも、ホグワーツの他の創始者たちにさえ秘密にしたのです」

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第31章

髪飾りを盗まれたロウェナは、決して髪飾りを失ったことを認めなかったといわれています。ホグワーツの他の創設者に対してさえ、髪飾りがなくなったことや娘の裏切りのことを秘密にしたようです。