この項目には、ポッターモアで公開された情報が含まれます
ポッター家はイギリス魔法界の旧家の一つ。その歴史は12世紀まで遡るが、1980年に生まれたハリー・ポッターの登場まで、歴史の表舞台に立つことはほとんどなかった。「ポッター」がマグルにも珍しくない名前であることから、「聖28一族」にはリストアップされなかったといわれる。
名前の由来
「ポッター(Potter)」の名は、ポッター家の始祖Linfred of Stinchcombe(スティンチクームのリンフレッド)が”The Potterer”と呼ばれていたことに由来する。(英語の動詞”potter”(別スペル:”putter”)には「ぶらぶらする」という意味がある。)Pottererが訛って”Potter”となった。
英語で”potter”は陶業(pottery)を職業とする人物を表し、したがってマグル界における「ポッター」は職業が由来となった姓である。しかしながら前述の通り、魔法界のポッター家は陶業とは関係がない。
マグルにも多い姓であるため、「聖28一族」をリストアップした人物はポッター家がマグルと関わりがあると考え、ポッター家をリストに含めなかったとされる。
ポッター家の人物
以下は作中やポッターモアで明らかになったポッター家の人物を挙げる。(日本語訳が存在せず表記が確定していない名前については、原則、英語の原文のまま表記した上で、英語の発音に即したカタカナ表記を()内に記した。)
- Linfred of Stinchcombe(スティンチクームのリンフレッド)
- ポッター家の祖。
- Hardwin Potter(ハードウィン・ポッター)
- リンフレッドの長男。イグノタス・ペベレルの孫娘Iolanthe(アイオランシー)と結婚した。
- Ralston Potter(ラルストン・ポッター)
- 1612年から1652年までの40年間、ウィゼンガモットの席についた魔法使い。
- Henry Potter(ヘンリー・ポッター)
- ハードウィンとアイオランシーの直系の子孫。愛称はハリー(Harry)。
- 1913年から1921年まで、ウィゼンガモットの席についた魔法使い。彼がマグルを擁護する発言を行ったことも、ポッター家が「聖28一族」から除かれた理由の一つだといわれる。
- Fleamont Potter(フリーモント・ポッター)
- ヘンリーの息子。絶えてしまう自分の旧姓を残してほしいとの祖母(ヘンリーの母親)の遺志から、フリーモントと名付けられた。
- Euphemia(ユーフェミア)と結婚し、高齢になってから一人息子ジェームズをもうけた。
- Charles Potter(チャールズ・ポッター)
- ブラック家の女性Doreaと結婚した人物。ブラック家の家系図に載っており、一人息子がいる。
- ジェームズ・ポッター(1世)
- フリーモントとその妻Euphemia(ユーフェミア)が高齢になってから生まれた一人息子。
- ハリー・ポッター
- ジェームズとその妻リリー・エバンズの一人息子。「生き残った男の子」として知られる。
- ジェームズ・ポッター(2世)
- ハリーとその妻ジニー・ウィーズリーの第一子。祖父にちなんで名付けられた。
- アルバス・ポッター
- ハリーとその妻ジニー・ウィーズリーの第二子。名前は20世紀の偉大な魔法使いアルバス・ダンブルドアにちなむ。
- リリー・ポッター(2世)
- ハリーとその妻ジニー・ウィーズリーの第三子。祖母にちなんで名付けられた。
縁族
- Iolanthe Peverell(アイオランシー・ペベレル)
- ハードウィン・ポッターと結婚。イグノタス・ペベレルの孫娘で、男兄弟がなかったために長子であるアイオランシーが祖父の「透明マント」を相続していた。
- ポッター夫人(旧姓:Fleamont(フリーモント))
- ファーストネームは不明。ヘンリーの母親でフリーモントの祖母。ハリー・ポッターからは高祖母にあたる。
- Euphemia(ユーフェミア)
- 旧姓は不明。フリーモントの妻で、ジェームズ(1世)の母。ハリーの祖母。
- リリー・エバンズ
- ジェームズ(1世)の妻で、ハリーの母親。
- ジニー・ウィーズリー
- ハリーの妻。ハリーとの間に3人の子供がいる。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』
- Pottermore – The Potter Family