11世紀: クレオスシアンについての詩が詠まれる

クレオスシアンは箒競技の中でも最も危険だとされる、スコットランド発祥の競技です。11世紀にはこの競技がケルト語の悲劇的な詩に詠まれています。

競う者が集った。12人の勇猛果敢な剛の者、持参の鍋を括りつけ、いまや遅しと飛ぶ時を待つ。角笛の音が鳴り、彼らはたちまち空中に飛ぶ。しかしそのうち10人は、終に帰らぬ人となりぬ。

『クィディッチ今昔』第2章

スコットランドの魔法使いたちは、クレオスシアンを男らしさや勇気を示す究極のテストと考えていました。競技でおびただしい数の死者が出たにもかかわらず、中世の間、クレオスシアンは極めて人気の高い競技でした。