パーシー・ウィーズリーのペットのコノハズクです。パーシーが5年生のとき、監督生になったご褒美に買ってもらったものです。
基本データまとめ
パーシー・ウィーズリーのふくろう
1991年
「[…]パーシーは監督生になったから、パパにふくろうを買ってもらった。だけど、僕んちはそれ以上の余裕が……だから、僕にはお下がりのスキャバーズさ」
ロン・ウィーズリー 『ハリー・ポッターと賢者の石』第6章
1992年の夏休み、パーシー・ウィーズリーはグリフィンドールの監督生に選ばれます。パーシーはご褒美として、父親(と母親)からふくろうを買ってもらいました。このふくろうがヘルメスです。
1992年
「[…]だからヘルメスを借りようとしたけど――」
「誰を?」
「パーシーが監督生になった時、パパとママが、パーシーに買ってやったふくろうさ」
フレッドが前の座席から答えた。
「だけど、パーシーは僕に貸してくれなかったろうな。自分が必要だって言ってたもの」とロン。
「パーシーのやつ、この夏休みの行動がどうも変だ」ジョージが眉をひそめた。
「実際、山ほど手紙を出してる。それに、部屋に閉じこもってる時間も半端じゃない。……考えてもみろよ、監督生の金バッジを磨くったって、限度があるだろ……。[…]」
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第3章
1993年の夏休み、パーシーは「山ほど手紙を出して」いたようです。この手紙を運んだのはヘルメスと考えられます。パーシーはガールフレンドのペネロピー・クリアウォーターに手紙を出していました。
1993年
旅立ちのごたごた騒ぎで、ハリーはロンやハーマイオニーに話す機会を失った。「漏れ鍋」の狭い階段を、全員のトランクを汗だくで運び出して出口近くに積み上げたり、ヘドウィグやら、パーシーのコノハズクのヘルメスが入った籠をそのまた上に載せたりと、何やかやでそれどろではなかったのだ。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第5章
1994年9月1日、「漏れ鍋」に滞在していたウィーズリー一家とハリー、ハーマイオニーは、魔法省の車でキングズ・クロス駅に向かうことになっていました。「漏れ鍋」の部屋から運び出された皆のトランクの上に、ヘルメスの籠も載せられたようです。
1994年
「[…]ここに置いとかないと、エロールやヘルメスがうるさがるんだ。それを言うなら僕だってうるさいんだけど」
ピッグウィジョンは籠の中で甲高くホッホッと鳴きながら、嬉しそうに飛び回っていた。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第5章
1994年夏、ロン・ウィーズリーのもとには新しいペットの豆ふくろう、ピッグウィジョンがいました。
この夏休み、ウィーズリー一家の住む「隠れ穴」には年寄りのエロール、パーシーのペットのヘルメス、それからピッグウィジョンの3羽のふくろうがいました。
ピッグウィジョンはうるさいようで、エロールやヘルメスと一緒に置いておくと2羽がうるさがるようでした。
1995年
ハーマイオニーは一番近くの窓を指差した。ハリーとロンが同時にそっちを見た。きちんとしたコノハズクが窓枠に止まり、部屋の中にいるロンのほうを見つめていた。
「ヘルメスじゃない?」ハーマイオニーが驚いたように言った。
「ひえー、ほんとだ!」ロンは小声で言うと、羽根ペンを放り出し、立ち上がった。「パーシーがなんで僕に手紙なんか?」
ロンは窓際に行って窓を開けた。ヘルメスが飛び込み、ロンのレポートの上に着地し、片脚を上げた。手紙が括りつけてある。ロンが手紙をはずすと、ふくろうはすぐに飛び立った。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第14章
1995年9月、パーシー・ウィーズリーは弟のロン宛てに、ヘルメスを使って手紙を出しました。
この手紙の中で、パーシーはグリフィンドールの監督生になったロンに祝意を伝えると同時に、ロンに対して友人のハリー・ポッターと付き合うのをやめるように忠告していました。この年、魔法省はヴォルデモートの復活を認めず、ヴォルデモートの復活を訴えるハリーやアルバス・ダンブルドアを狂人扱いしていて、パーシーはウィーズリー家の他の家族と異なり、魔法省と同じ立場を取っていたからです。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』
- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
- ポッターモア