中に白い煙が詰まったような、大きなビー玉くらいのガラス玉です。ガラス玉を握った際に、何か忘れていることがあると中の煙が赤くなり、持ち主が何かを忘れていることを「思い出させ」てくれます。
基本データまとめ
思い出し玉(Remembrall)
- 大きなビー玉くらいのガラス玉
- 中に白い煙のようなものが詰まっている
忘れていることがあると、中の煙が赤くなる
エピソード
ネビル・ロングボトムの思い出し玉
1991年9月、ホグワーツの新学期が始まってから2週間と経たない木曜日の朝、ネビル・ロングボトムのもとに祖母オーガスタからふくろう便で思い出し玉が送られてきました。ネビルが思い出し玉についてハリーに説明しながら握ると、中の煙はたちまち赤くなったので、ネビルは何を忘れたのか思い出そうとしました。
同じ日の午後、グリフィンドールとスリザリン合同の飛行術の授業の際に、ネビル・ロングボトムは箒から落ちてしまい手首を折ってしまいます。医務室に連れて行かれたネビルが思い出し玉を落としていったのを見つけ、ドラコ・マルフォイがそれを取り上げました。
地面で待っているようにとのマダム・フーチの指示を無視し、マルフォイは思い出し玉を持って箒に乗り、ハリー・ポッターも箒に乗ってそれを追いかけました。マルフォイは思い出し玉を空中に投げると、ハリーは16メートルもの高さから落ちていく思い出し玉を追いかけ、地面スレスレでキャッチしました。
一部始終を見ていたマクゴナガル教授によって、ハリーはクィディッチグリフィンドール代表チームのシーカーに抜擢されました。
1995年9月1日、ホグズミード駅へ向かうホグワーツ特急の中でネビルはハリーに誕生日に何をもらったと思うか尋ねました。ハリーは4年前のことを思い出し、思い出し玉ではないかと答えたが、実際にはミンビュラス・ミンブルトニアでした。しかし、ネビルは4年前にもらった思い出し玉をとっくに失くしていたので、それも必要かもしれないと語りました。
魔法試験局の禁止品
自動解答羽根ペン、取りはずし型カンニング用カフス、自動修正インクといった品とならんで、思い出し玉は魔法試験局の定めたルールによって試験への持ち込みが禁止されています。
名前の由来
“Remembrall”は、「思い出す」という意味の動詞”remember”と、「玉(球)」という意味の”ball”を合わせた造語です。
日本語訳では「思い出し玉」と訳されました。
登場箇所
- ハリー・ポッターと賢者の石
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ポッターモア