1884年6月22日付『日刊予言者新聞』の記事「チェイサーは悪くない!」によれば、この日の前夜、「魔法ゲームおよびスポーツ局」はいわゆる「打ちのめし作戦ペナルティー」を発表しました。
クアッフルを持ったチェイサー1人以外はスコア・エリアに入ることができなくなり、2人以上のチェイサーがスコア・エリアに入った場合、ゴールすることが許されません。このルールは「打ちのめし作戦」を禁止するために作られました。
「打ちのめし作戦」では、2人のチェイサーがスコア・エリアに入ってキーパーを押しのけ、残りの1人のチェイサーがキーパーのいなくなったゴールを狙います。魔法省の代表によれば、「打ちのめし作戦」によって重傷を負うキーパーが増えていたようです。
「キーパーが重傷を負う場面をあまりにも頻繁に目にしてきたが、新しいルールによってそれがなくなると考えている。いままでチェイサーが3人がかりでキーパーを叩きのめしていたが、これからは1対1で、チェイサーがキーパーに対抗する。これで、より公明正大になるだろう」
――魔法省代表 『クィディッチ今昔』第6章
しかし、魔法省の代表がここまで述べたところで、怒った群衆はこの代表にクアッフルを投げつけました。群衆は魔法省大臣を「打ちのめす」と脅していましたが、魔法省警察部隊に追い払われました。