1883年2月12日: クィディッチのゴールが籠から輪に変えられる

1883年2月12日付『日刊予言者新聞』の記事「バスケットを返せ!」によれば、この前夜、魔法省の「魔法ゲームおよびスポーツ局」が、クィディッチのゴールの籠(バスケット)を廃止し、代わりに輪を使う決定を下したことが明るみになりました。

この決定はクィディッチの試合を公正にするものでしたが、当時のファンの中には不満を露わにする人々もいました。当時、ゴールの籠の大きさは標準化されておらず、あるチームは自分たちのゴールと相手チームのゴールの大きさを変えていたようです。

「お気づきのように、バスケットの大きさはまちまちです。バスケットの大きさを標準化して、イギリス中のゴールポストを同一にするのは不可能だとわかりましてね。おわかりいただけるでしょう。これは公正さの問題ですよ。つまりですね、バーントンの近くのチームの場合、相手チーム用のゴールに豆粒のようなバスケットを置いている。これじゃ、ぶどうの粒だってはいりゃしない。自分たちが入れるゴールには、巨大な柳編みの洞穴のようなものがブラブラしている。これはいただけませんよ。我々は一定の大きさの輪に落ち着いた。ただそれだけのことです。すべてすっきり、公正です」

――魔法省代表 『クィディッチ今昔』第6章