ハッフルパフ寮の監督生として新入生を迎え、歓迎の言葉を述べた魔法使いです。ハッフルパフ寮への入り方、著名な出身人物、寮監ポモーナ・スプラウト教授を新入生に紹介しています。
基本データまとめ
ガブリエル・トゥルーマン(Gabriel Truman)
1973年9月~1976年8月(ポッターモアではグリフィンドール寮の歓迎の言葉はパーシー・ウィーズリーによってなされている。ガブリエル・トゥルーマンはパーシーと同学年、一つ上の学年、二つ上の学年の可能性が考えられる。)
- 監督生
人間・魔法族
男性
ホグワーツ魔法魔術学校(ハッフルパフ寮)
来歴
ガブリエル・トゥルーマンは1984年~1986年のいずれかの年にホグワーツ魔法魔術学校に入学し、ハッフルパフ寮に組み分けされました。のちに監督生に選ばれました。
1991年9月1日、ハッフルパフ寮の監督生として新入生に歓迎の言葉を述べました。ハッフルパフ寮への入り方、著名な出身人物、寮監ポモーナ・スプラウト教授を新入生に紹介しています。
おめでとう! 僕は監督生のガブリエル・トゥルーマン、ハッフルパフ寮に心から歓迎するよ。ハッフルパフの紋章はアナグマ。普段はおとなしい生き物だから大したことないと思われがちだけど、いったん攻撃されると自分よりもずっと大きな動物、たとえばオオカミなんかを撃退することもあるんだ。寮の色は黄色と黒で、談話室は地下のキッチンと同じ廊下にある。
では、ハッフルパフ寮についていくつか知っておいてもらいたいことを説明しよう。何よりも最初は、この寮に関する根強い誤解、つまりハッフルパフが一番賢くない寮だという話について。それは違う。ハッフルパフは確かに一番うぬぼれていない寮だけど、才能ある魔法使いを輩出してきた数でいったら他の寮と遜色ない。証拠が欲しい? グローガン・スタンプについて調べたらいい、歴代の魔法大臣でも最も有名な一人だ。彼もハッフルパフだった。大きな実績を残したアルテミシア・ラフキンとドゥガルド・マクフェイルの両大臣もそうだ。それに、魔法生物の世界的権威ニュート・スキャマンダーや、数字の 7 の魔法的な力を初めて発見した 13 世紀の数占い師ブリジット・ウェンロック、端から端まで魔法の村、ホグズミードを作ったウッドクロフトのヘンギストもいる。みんなハッフルパフさ。
だからわかるだろ、ハッフルパフは実力ある優秀で勇敢な魔女や魔法使いを十分すぎるほど輩出してきたんだ。でもそのことを声高に言わないから、正当に評価されていないというわけ。レイブンクローは特に、傑出した人物は誰であろうと自分たちの寮から出たに決まってると思うみたいだ。3 年生のときにレイブンクローの監督生と決闘をしたときはえらい目にあったよ。彼は、ブリジット・ウェンロックはレイブンクロー出身であって、ハッフルパフではないと言い張ったんだ。本当なら 1 週間の罰則を受けるところだったけど、スプラウト先生が注意とココナッツ・アイス 1 箱で許してくれた。
ハッフルパフの生徒は信頼できるし、人を裏切ったりしない。僕らは偉そうなことは何も言わないけど、もし誰かが立ち向かってきたら、どんな相手だろうと僕らは紋章のアナグマみたいに自分や友だち、家族を守る。僕らは誰の言いなりにもならないから。
でもね、ハッフルパフがある 1つの分野で劣っているというのは事実なんだ。それはハッフルパフが生み出した闇の魔法使いの数がこの学校のどの寮よりも少ないということ。もちろん、スリザリンはフェアプレイなんてどこ吹く風だし、いつだって努力よりもズルを選ぶ連中だから、彼らが悪人を大量生産したって驚かないだろうけど、あのグリフィンドール(僕らと一番仲のいい寮)でさえ怪しい人を何人か輩出しているんだ。
他にもなにか知りたいことはあるかい? あ、そうだ、談話室の入り口は、キッチンがある廊下の右手隅に積み重ねてある大きな樽に隠されている。下から 2 番目、2 段目の真ん中にある樽を「ヘルガ・ハッフルパフ」のリズムで叩くとふたが開く。僕らの寮はホグワーツで唯一、侵入者撃退装置を備えているんだ。間違ったふたを叩いたり、間違ったリズムで叩いたりすると、不正な侵入者はお酢でびしょ濡れさ。
他の寮が自分たちの安全対策を自慢するのを聞くだろうけど、ハッフルパフの談話室と寝室は 1,000年以上もの間、部外者の目に触れていないんだ。アナグマと同じで、僕らは身を潜める方法を心得ている。そしてどうしたら身を守れるかも。
樽を開けたら中に潜り込んでその先の通路を進んでいくと、そこは 4 つの寮の中でも一番居心地のいい談話室だ。談話室は丸くて素朴で天井が低いんだ。いつも太陽が照っているような感じがして、丸窓からは草やタンポポが風にそよぐのが見える。
部屋中のあちこちに磨かれた銅が使われていて、植物もたくさんあって、天井から吊るされたり、窓枠に置かれたりしている。ハッフルパフの寮監は薬草学の教授のポモーナ・スプラウト先生で、彼女は談話室を飾るために最高に面白い植物を持ってくるんだ(踊ったり話したりするようなやつとか)。ハッフルパフが薬草学でいい成績が取れることが多い理由の 1 つだろうね。パンパンに詰め物が入ったソファと椅子は黄色と黒の布張りがしてあるし、寝室は談話室の壁にある丸いドアから行くようになっている。銅のランプが暖かな光を投げかける 4 本柱のベッドはみんなパッチワークのキルトで覆われている。それに、足が冷たいときのために、壁には銅のベッドウォーマーが吊るされている。
寮のゴーストは一番親切なゴースト、「太った修道士」。見たらすぐにわかるよ、太っていて修道士のローブを着ているから。迷子になったり、困ったことがあったりしたときに助けてくれる。
これであらかた説明したかな。あとは、君たちの中に優秀なクィディッチ選手がいるといいな。ハッフルパフはこのところクィディッチのトーナメントで僕が望んでいるほどの成績を残せていないんだ。
夜は安心して眠れると思う。寝室は地下だから嵐や風から守られているし、塔にいる生徒たちが経験するような騒々しい夜というのはここではまったくないから。
最後にもう一度。ホグワーツで一番親切で、慎み深くて、辛抱強い寮の一員になれておめでとう。
ポッターモア ハッフルパフ寮 歓迎メッセージ
この年入学のハッフルパフ生のうち、判明しているのは下記の4人です。
- ハンナ・アボット
- スーザン・ボーンズ
- ジャスティン・フィンチ‐フレッチリー
- アーニー・マクミラン
登場・言及箇所
- ポッターモア
- ハッフルパフ寮 歓迎メッセージ