マグル生まれの魔女で、ヴォルデモート卿と同年代のレイブンクロー生。嘆きのマートルとして知られ、死後はゴーストとなって、自分が死んだホグワーツの女子トイレに憑りついています。
基本データまとめ
マートル・エリザベス・ワレン(Myrtle Elizabeth Warren)
- 嘆きのマートル (Moaning Myrtle)
1929年ころ(※2004年に、マートルを演じたシャーリー・ヘンダーソンがNewsdayのインタビューに対して「マートルは14歳」と答えている。マートルが生まれた時期として可能性があるのは、1925年9月~1931年8月の間。)
1943年6月13日
女性
- 人間・魔法族(マグル生まれ)
- ゴースト
独身
ホグワーツ魔法魔術学校(レイブンクロー寮)( J.K. Rowling Official Site – F.A.Q.)
ダラッとした猫っ毛(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第8章)
- にきび面
- 分厚い乳白色のメガネ
来歴
生前
マートルは1920年代後半ころ、マグルのワレン家に生まれました。
11歳になるとホグワーツ魔法魔術学校へ入学し、レイブンクローに組分けされます。友達はあまりおらず、いつも眼鏡や顔のニキビといった外見のことでからかわれたりいじめられていました。
1943年ころ、「スリザリンの継承者」によって秘密の部屋が開かれます。「スリザリンの継承者」はサラザール・スリザリンが作ったという伝説の部屋を開き、そこに棲む怪物を使ってスリザリンが魔法教育を授けるに相応しくないと考えた「マグル生まれ」を襲うものとされました。
「まさにここだったの。この小部屋で死んだのよ。よく覚えてるわ。オリーブ・ホーンビーがわたしのメガネのことをからかったものだから、ここに隠れたの。鍵を掛けて泣いていたら、誰かが入ってきたわ。何か変なことを言ってた。外国語だった、と思うわ。とにかく、いやだったのは、しゃべってるのが男子だったってこと。だから、出ていけ、男子トイレを使えって言うつもりで、鍵を開けて、そして――」マートルは偉そうにそっくり返って、顔を輝かせた。
「死んだの」
嘆きのマートル 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第16章
1943年6月13日、この日マートルはオリーブ・ホーンビーに眼鏡のことをからかわれ、マートルは一人、大広間の上にある女子トイレの個室に入り、鍵をかけて泣いていました。すると間もなくトム・リドルが同じ女子トイレに現れ、秘密の部屋を開くために蛇語を話し始めます。
マートルはすぐにその声が男子のものだと気づき、女子トイレにいるリドルを追い出そうとして鍵を開けました。すると、マートルはパイプを上がって出てきた秘密の部屋の怪物、バジリスクに睨まれて殺されました。それから何時間も経った後、当時のディペット校長からマートルを探すよう命じられたオリーブ・ホーンビーがマートルの遺体を発見しました。
死後
この項目は書きかけです。中の人は項目を増やすのに必死なので、生暖かい目で見守っていてください。
名前について
2015年、「嘆きのマートル」のフルネームがMyrtle Elizabeth Warrenであることが、J.K.Rowlingの公式Twitter上で明かされました。書籍では『ハリー・ポッターと呪いの子』(の舞台脚本)で初めてマートルのフルネームが登場しました。
myrtleとは英語で銀梅花の意味。結婚式の花輪に用いられるといいます( 小学館プログレッシブ英和中辞典第4版 “myrtle” 参照)。
Moaning Myrtle(「嘆きのマートル」)はMで頭韻を踏んでおり、moanは「うめく」という意味。
登場箇所
- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- ポッターモア
- 『ハリー・ポッターと呪いの子』