リーマス・ルーピン
リーマス・ルーピン (Remus Lupin) は、混血の魔法使いです。5歳になる直前に狼人間のフェンリール・グレイバックに襲われ、以後は満月のたびに狼人間へ変身する身となりました[1]。アルバス・ダンブルドアの計らいでホグワーツ魔法魔術学校に学び、ジェームズ・ポッター・シリウス・ブラック・ピーター・ペティグリューと親友になっています[1:1]。1993年から1年間、母校で闇の魔術に対する防衛術を教え、ハリー・ポッターに守護霊の呪文を授けました[2]。第二次魔法戦争では不死鳥の騎士団員として戦い、ニンファドーラ・トンクスと結婚して息子テディをもうけたのち、ホグワーツの戦いで戦死しています[3][4][5]。
この記事は執筆の途中です。原作7冊とポッターモアの記事はひととおり反映しました。名前の由来は、作者の言明の裏づけが取れてから書き足します。
来歴
両親
父ライアル・ルーピンは魔法使い、母ホープ・ハウエルはマグルで、リーマスはこの夫婦の一粒種でした[1:15]。
ライアルは内気ながら頭のよい青年で、30歳になるころには「人間外の霊的存在」の権威として世界に名を知られていました。ポルターガイストやボガートのような、幽霊に似ていながら一度も生きていたことのない生き物を専門としていたのです[1:16]。仕事の実績も伝わっており、地元のマグルの恐怖を餌に巨大な黒い影へ育ったスコットランドのボガート「ストラスタリーの絶叫ボギー」を、最後にマッチ箱へ閉じ込めたのが彼でした[8]。ホープと出会ったのも、その調査の途中でした。ウェールズの深い森に凶悪なボガートが出るというので出向いたところ、そこにカーディフの保険会社で働くマグルの娘が迷い込んでいました。想像力の強い彼女が「何かに見られている」と思い込んだせいで、ボガートは歯を剥いた大男の姿をとります。悲鳴を聞いて駆けつけたライアルは、杖のひと振りでそれをキノコに変えました[1:17]。
恐怖におののき、すっかり動転していたホープは、自分に襲いかかろうとしていた暴漢をライアルが追い払ってくれたものと思い込み、彼が開口一番「大丈夫。ただのボガートですよ」と告げても、耳に入らないようでした。彼女がとても美しいことに気づいたライアルは、ちゃっかりボガートの話を引っ込め、暴漢が恐ろしげな大男だったと言う彼女に話を合わせます。
数か月後に真相を打ち明けられても、ホープの気持ちは変わりませんでした。結婚式にはボガートを載せたウェディングケーキが用意され、その1年後にリーマス・ジョンが生まれます。早くから魔法の素質を示した明るい子どもで、両親はいずれ父と同じようにホグワーツへ通うものと思っていました[1:18]。
誕生日は3月10日です[1:19]。生まれた年は書かれていませんが、1960年3月27日生まれのジェームズ・ポッターと同学年なので[9]、1960年にあたります。
狼人間になる
リーマスが4歳になるころ、イギリスでは闇の魔術による事件が増えていました。ヴォルデモートの最初の台頭が進み、死喰い人があらゆる闇の生き物を味方に引き入れていた時期です。魔法省は闇の生き物の専門家に協力を求め、ライアルも魔法生物規制管理部に加わりました[1:20]。
そこで彼は、マグルの子ども2人の死について取り調べを受けていたフェンリール・グレイバックと対面します。グレイバックは自分をただのマグルの流れ者だと偽り、薄汚れた身なりと杖を持たないことが幸いして、査問委員2人はその話を信じました。ライアルだけは外見と行動から狼人間だと見抜き、24時間後に迫った満月まで勾留すべきだと主張します。しかし委員たちは取り合わず、「ライアル、君はウェールズのボガートだけ相手にしていればいいんだよ」と笑いました[1:21]。
腹を立てたライアルは、狼人間を「無慈悲で、邪悪で、殺されて当然の存在」だと言い放ちます。委員会は彼を退室させ、委員長は「マグルの流れ者」に詫びを入れて釈放しました。グレイバックは出口で仲間2人と合流して逃走し、ライアルの言葉を群れに伝えます[1:22]。
報復は速やかでした。リーマスが5歳の誕生日を迎える少し前、グレイバックは寝室の窓から侵入して眠っていた子どもに襲いかかります。駆けつけたライアルが強力な呪文を連発して撃退し、息子の命は助かりましたが、リーマスは狼人間になりました[1:23]。
ライアルは自分の言葉を生涯ゆるしませんでした。誰に、なぜ狙われたのかを知った息子が復讐に走ることを恐れ、襲撃の真相は何年ものあいだ伏せられます[1:24]。
子ども時代
治す手立ては見つかりませんでした。以後、一家の暮らしは「病気」を隠すことを最優先に組み立てられます。うわさが立つたびに引っ越し、リーマスは他の子どもと遊ぶことを禁じられました。愛情深い両親のもとにいながら、とても孤独な子ども時代でした[1:25]。
幼いうちは、鍵のかかる部屋と防音の呪文で足りていました。しかし成長するにつれて狼も大きくなり、10歳のころにはドアを破り窓を割るようになります。閉じ込めるための呪文は年々強くなり、両親は心労でやつれていきました。ライアルは息子が学校に通うのは無理だと考え、家で勉強を教えるようになります[1:26]。
11歳の誕生日が近づいたある日、ホグワーツ校長のアルバス・ダンブルドアが前触れもなく訪ねてきました[1:27]。
驚いたルーピン夫妻はあわてて入口を閉ざしますが、その 5 分後、いったいどうやったものか、ダンブルドアは炉端に腰掛け、クランペットを食べながらリーマスとゴブストーンに興じていました。
ダンブルドアは、グレイバックが噛んだことを吹聴していて、闇の生き物のなかにも自分のために働くスパイがいると打ち明けたうえで、リーマスがホグワーツに来てはいけない理由はないと夫妻を説得しました。変身のための場所はすでに手配済みで、月に一度ホグワーツから地下道を通ってホグズミードの家に身を隠せばよいというのです。狼人間への偏見を考えて、「病気」は伏せておくことになりました[1:28]。
生まれてはじめて友達を持てるということが、リーマスには何よりの喜びでした[1:29]。
ホグワーツ時代
グリフィンドール寮に組分けされたリーマスは、陽気で自信家の同級生2人——ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラック——とすぐに仲良くなりました。2人は彼の穏やかなユーモアを気に入り、誰にでも親切なところに感心します。同じ寮の小柄なピーター・ペティグリューが4人目に加わったのは、リーマスが説き伏せたからでした[1:30]。
毎月の変身のために用意されたのが叫びの屋敷でした。校庭に植えられた暴れ柳は通路の入口を隠すためのもので、どちらもリーマスの入学に合わせて設けられたものです[10]。当時の変身は、噛む相手がいないために自分を噛み引っ掻くという凄惨なものでした。村人が聞いた叫び声は彼のもので、ダンブルドアはむしろ幽霊屋敷の噂を煽っています[10:1]。
月に一度姿を消す理由を、リーマスは手の込んだ言い訳でごまかしていました。打ち明ければ友人は去っていくと思い込んでいたからです。それでも2年生のときにジェームズとシリウスは真相を察します[1:31]。三人は去りませんでした[10:2]。
「しかし、変身することだけを除けば、人生であんなに幸せだった時期はない。生まれて初めて友人ができた。三人のすばらしい友が。シリウス・ブラック……ピーター・ペティグリュー……それから、言うまでもなく、ハリー、君のお父さん――ジェームズ・ポッターだ」
三人が選んだのは動物もどきになることでした。狼人間が危険なのは人間に対してだけなので、動物の姿でなら付き添えます。習得には3年近くかかり、成功したのは5年生のときでした[10:3]。友人と過ごすあいだ、リーマスの体は狼のままでも心は以前ほど狼ではなくなったといいます[10:4]。
やがて四人は満月の夜ごとに屋敷を抜け出し、校庭やホグズミードを歩き回るようになります。忍びの地図はそうして得た知識から生まれ、四人はそれぞれのあだ名で署名しました[10:5]。城の内部については、ジェームズの透明マントを使って少しずつ書き足していったとポッターモアは伝えています[11]。リーマスに贈られた「ムーニー」もこのとき使われた愛称です[1:32]。
危険は現実のものでした。「あわや、ということがあった。何回もね」と、のちにリーマス自身が振り返っています。ダンブルドアの信頼を裏切っているという罪悪感はあったものの、翌月の計画を立てるたびに都合よく忘れられました[10:6]。
4人組のなかで、リーマスは良心の役回りでした。ただしその良心はいつも働いたわけではありません。ジェームズとシリウスがセブルス・スネイプをいじめるのには感心しませんでしたが、自分を友達として受け入れてくれた2人への感謝が勝ち、かばうべきときにかばわないことも少なくありませんでした[1:33]。
その実例が、O・W・L試験を終えた日に起きています。ハリーがのちにスネイプの記憶のなかで目にした場面です。試験の出来をシリウスに尋ねられたリーマスは、狼人間を見分ける兆候を問う設問について、こう答えました[12]。
「そう思うよ」太陽の降り注ぐ校庭に出ようと正面扉の前に集まってきた生徒の群れに加わりながら、ルーピンがまじめに答えた。「一、狼人間は僕の椅子に座っている。二、狼人間は僕の服を着ている。三、狼人間の名はリーマス・ルーピン」
その直後、湖のほとりでジェームズとシリウスがスネイプを吊るし上げたとき、リーマスは止めに入りませんでした。本から目を上げず、周りが笑うなかでも笑わなかったと描かれています[12:1]。
20年後にこの場面を知ったハリーの前で、シリウスは「ムーニーはそれほどじゃなかったな」と言い直しました。リーマス自身は首を振っています[13]。
しかしルーピンは首を振った。「私が一度でも、スネイプにかまうのはよせって言ったか? 私に、君たちのやり方はよくないと忠告する勇気があったか?」
在学中は監督生も務めました[1:34]。人選の意図について、彼はのちにこう振り返っています[14]。
「ダンブルドアは、私が親友たちをおとなしくさせられるかもしれないと、希望的に考えたのだろうな。言うまでもなく、私は見事に失敗したがね」ルーピンが言った。
第一次魔法戦争
4人が卒業するころ、ヴォルデモートの支配はほぼ確立していました。本格的な抵抗は不死鳥の騎士団という地下組織が担っており、卒業したての4人は全員そこに加わります[1:36]。
1981年、ジェームズと妻リリーがヴォルデモートに殺されました[1:37]。リーマスにとって友人は、他の人にとってのそれよりずっと大きな意味を持っていました。のけ者にされることに慣れ、結婚も子どもを持つこともとうにあきらめていたからです。さらに、ジェームズの死から1日とたたないうちに残る2人も失います。騎士団の任務で北部にいた彼のもとに、親友の1人がもう1人を殺してアズカバンに収監されたという知らせが届いたのでした[1:38]。
ヴォルデモートの失脚は魔法界にとって喜ばしい報せでしたが、リーマスにとっては孤独の始まりでした。騎士団は解散し、団員たちは家族との日常に戻っていきます。母はすでに他界しており、父ライアルは訪ねれば喜んでくれましたが、一緒に暮らして父の平穏をおびやかすつもりはありませんでした[1:39]。
以後の十数年、リーマスは能力にはるかに劣る仕事を転々とします。満月の夜に必ず具合が悪くなることを同僚に怪しまれる前に、職場を去らなければならなかったからです[1:40]。
この時期、魔法界にはトリカブト系の脱狼薬が現れました。変身そのものは止められないものの、変身しても普通の狼として眠りつづけられるという薬です。正気を失っているあいだに人を殺めることを何より恐れていたリーマスにとっては朗報でしたが、調合が難しく材料も高価で、自分が狼人間だと明かさずに手に入れる方法はありませんでした[1:41]。
闇の魔術に対する防衛術教授(1993年‐1994年)
転機は再びダンブルドアがもたらします。ヨークシャーの朽ちかけたコテージで寝起きしているリーマスを訪ね、闇の魔術に対する防衛術を教えないかと持ちかけたのです。渋るリーマスは、ホグワーツに来れば魔法薬学教授のセブルス・スネイプが脱狼薬を用意してくれると聞いて承知しました[1:42]。
ホグワーツ特急の吸魂鬼(1993年9月1日)
ハリーが最初に見たのは、コンパートメントの隅で眠っている人物でした。すり切れたローブを着てひどく疲れて見え、荷物棚のカバンには「R・J・ルーピン教授」とはがれかけた文字が押してありました[7:1]。マルフォイが絡みに来たときも眠り続けていましたが、彼の存在そのものが抑止になっています[7:2]。
汽車が止まって明かりが消え、吸魂鬼が入ってくると、ルーピンは目を覚まして手のひら一杯の炎を灯しました。ハリーは気を失い、そのあいだの出来事はハーマイオニーが伝えています[7:3]。
「そしたら、ルーピン先生があなたを跨いで吸魂鬼のほうに歩いていって、杖を取り出したの」ハーマイオニーが続けた。「そしてこう言ったわ。『シリウス・ブラックをマントの下に匿っている者は誰もいない。去れ』って。でも、あいつは動かなかった。そしたら先生が何かブツブツ唱えて、吸魂鬼に向かって何か銀色のものが杖から飛び出して、そしたら、あいつは背を向けてすーっといなくなったの……」
意識を取り戻したハリーに、ルーピンは板チョコを割って渡し、その場の全員にも配りました[7:4]。歓迎会で新任として紹介されたとき、大きな拍手を送ったのは同じコンパートメントに居合わせた生徒だけでした。教職員テーブルの向こうからは、防衛術の職を狙っていたスネイプが憎しみの表情で彼を見ていました[7:5]。
洋箪笥のまね妖怪
最初の授業で、ルーピンは教科書を開かせず、生徒を職員室へ連れていきました。途中の廊下ではピーブズが鍵穴にチューインガムを詰めており、替え歌で囃し立てます[15]。
「ルーニ、ルーピ、ルーピン。バーカ、マヌケ、ルーピン。ルーニ、ルーピ、ルーピン――」
ルーピンは笑みを崩さないまま「ワディワジ! 逆詰め!」と唱え、ガムをピーブズの左の鼻の穴に撃ち込みました。この一件で、みすぼらしい新任教師を見る生徒の目が変わります[15:1]。
職員室にいたスネイプは、出ていきしなに「このクラスにはネビル・ロングボトムがいる」と告げ、難しい課題を与えるなと忠告しました。ルーピンはネビルを最初の一人に指名します[15:2]。ネビルのまね妖怪はスネイプの姿をとり、祖母の服を着せられて教室は笑いに包まれました[15:3]。
ハリーの番が来たとき、ルーピンは自ら前に出ました。まね妖怪は銀白色の玉に変わり、彼は面倒くさそうに「リディクラス!」と唱えます[15:4]。ハーマイオニーは水晶玉を恐れたのだと考えましたが、これは満月でした[6:1]。
授業と評判
防衛術はたちまち一番人気の授業になりました。まね妖怪のあとは赤帽鬼、河童、水魔、おいでおいで妖精と続きます[16][17]。粗探しをしたのはマルフォイとその取り巻きだけで、彼らが嘲ったのはローブの継ぎはぎでした[16:1]。
満月の時期にルーピンが休むと、スネイプが代講に立ち、教科書の最後の狼人間の章を写させました。授業の内容にもいちいち難癖をつけます。それに対してディーン・トーマスが言い返しました[18]。
「ルーピン先生はこれまでの『闇の魔術に対する防衛術』の先生の中で一番よい先生です」
ハリーが研究室に招かれた日には、なぜまね妖怪と戦わせてもらえなかったのかを尋ねています。ルーピンの答えは、能力を疑っていたからではありませんでした[16:2]。
「そうだね」ルーピンは微かに眉をひそめた。「まね妖怪が君に立ち向かったら、ヴォルデモート卿の姿になるだろうと思った」
自分が思い出したのは吸魂鬼だったとハリーが打ち明けると、ルーピンは「そうか」「そうなのか。いや……感心したよ」と応じ、「それは、君がもっとも恐れているものが――恐怖そのもの――だということなんだ。ハリー、とても賢明なことだよ」と続けました[16:3]。この会話の途中でスネイプが湯気を立てるゴブレットを運んできます。ルーピンはその場で飲み干しました[16:4]。
守護霊の訓練
吸魂鬼に人一倍強く反応するハリーのために、ルーピンは守護霊の呪文の個人指導の場を設けました。使ったのはまね妖怪です[2:1]。訓練は三度繰り返され、二度目にハリーは父ジェームズの声を聞いて倒れました。「ジェームズの声を聞いた?」と尋ねたルーピンの声には、不思議な響きがありました[2:2]。三度目でもやもやした守護霊が現れると、そこで打ち切って蛙チョコレートを渡しています[2:3]。
四週目の訓練のあと、ルーピンは「三本の箒」のバタービールを2本取り出しました。話題が吸魂鬼の接吻に及び、それがシリウス・ブラックを待つ運命だと聞いたハリーが「当然の報いだ」と言い放ったとき、返ってきたのは静かな問いでした[2:4]。
「そう思うかい?」ルーピンはさらりと言った。「それを当然の報いと言える人間が本当にいると思うかい?」
忍びの地図
ホグズミードへ抜け出したハリーが忍びの地図をスネイプに押さえられたとき、暖炉から呼び出されたのはルーピンでした。地図に浮かんだ「ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ」の署名を前にして、彼は「私にはゾンコの商品のように見えるがね」ととぼけ、地図を自分のローブにしまってハリーとロンを連れ出します[19]。
玄関ホールに出てから、ルーピンは事情を聞こうとはせず、地図は返せないとだけ告げました。そして、これまで見せたことのない真剣な眼差しでハリーを見ます[19:1]。
「ハリー、この次は庇ってあげられないよ。私がいくら説得しても、君が納得して、シリウス・ブラックのことを深刻に受け止めるようにはならないだろう。しかし、吸魂鬼が近づいた時に君が聞いた声こそ、君にもっと強い影響を与えているはずだと思ったんだがね。君のご両親は、君を生かすために自らの命を捧げたんだよ、ハリー。それに報いるのに、これではあまりにお粗末じゃないか――たかが魔法のおもちゃ一袋のために、ご両親の犠牲の賜物を危険にさらすなんて」
学年末の試験は、水魔のプールから赤帽鬼の穴、おいでおいで妖精の沼地を抜け、最後にまね妖怪の入ったトランクと戦うという戸外の障害物競走でした。ハリーは満点をとっています[20]。
叫びの屋敷(1994年6月)
その夜、ルーピンは自室で忍びの地図を見ていて、あるはずのない名前を見つけました。ハリーたちが暴れ柳の下の通路へ引きずり込まれるのを追い、叫びの屋敷へ駆けつけます[6:2]。
杖を構えて部屋に飛び込み、ハリーたちの杖を取り上げたルーピンは、シリウスに「あいつはどこだ」と問いました。答えを聞くと杖を下ろし、シリウスを助け起こして兄弟のように抱きしめます[6:3]。
これを裏切りと受け取ったハーマイオニーは、彼が狼人間であることを言い当てました。ルーピンは落ち着いてそれを認め、気づいた根拠まで確かめています。月の満ち欠け図と、まね妖怪が月に変わったこと——その両方だと答えたハーマイオニーに、彼はこう言いました[6:4]。
「ハーマイオニー、君は、私がいままでに出会った、君と同年齢の魔女の誰よりも賢いね」
そして三本の杖を持ち主に返しました。話を聞いてほしいという意思表示でした[6:5]。
そのうえでルーピンは、自分が狼人間になった経緯と、叫びの屋敷と暴れ柳の由来、三人の友人が動物もどきになった顛末を語りました。ハリーが父の学生時代を知ったのはこのときです[10:7]。
学生時代を「私はいまでもその時と変わっていない」と結んだあと、彼はこの一年の自分についても明かします。シリウスが動物もどきだとダンブルドアに告げるべきか迷いながら、告げなかったのです。「それは、私が臆病者だからだ」——打ち明ければ、学生時代に信頼を裏切っていたことと、ほかの者を引き込んだことを認めることになる。狼人間ゆえにまともな仕事に就けない自分へ職を与えてくれたダンブルドアの信頼が、彼にとってはすべてでした[10:8]。
ペティグリューの正体
透明マントで忍び込んでいたスネイプが割って入り、ルーピンを縛り上げました。ハリーがスネイプを気絶させたあと、シリウスが縄を解いています[21]。
ルーピンはロンのネズミを受け取り、シリウスとともに呪文をかけてピーター・ペティグリューの姿に戻しました[21:1]。尋問は淡々と進み、シリウスが自分に計画変更を伝えなかった理由も、彼自身が言い当てています——「ピーター、私がスパイだと思ったら話さなかっただろうな」[21:2]。
二人が杖を上げたとき、ルーピンが告げた言葉がこれでした[21:3]。
「おまえは気づくべきだったな」ルーピンが静かに言った。
「ヴォルデモートがおまえを殺さなければ、我々が殺すと。ピーター、さらばだ」
止めたのはハリーでした。二人はショックを受けながらも杖を下ろし、ペティグリューを縛って城へ連行することにします。ルーピンはロンの折れた足に添え木を当て、スネイプを浮かせ、透明マントを拾ってポケットにしまいました[21:4]。
変身
その夜、ルーピンは脱狼薬を飲んでいませんでした[21:5]。城へ戻る途中で雲が切れて満月が現れ、彼は杖をペティグリューに突きつけたまま硬直します[22]。変身したルーピンに、犬の姿になったシリウスが飛びかかって食い止めているあいだに、ペティグリューは落ちた杖を拾って逃げました[22:1]。ルーピンはそのまま禁じられた森へ走り去ります[22:2]。
翌朝、ダンブルドアはシリウスを救う証言者として彼を頼れないと述べています。森の奥にいて人間に戻るころには手遅れであること、そして狼人間の証言は魔法界で信用されないことが理由でした[23]。
辞職
スネイプはその朝、スリザリン生全員にルーピンが狼人間であることを話しました[24]。荷造りをしている部屋を訪ねたハリーに、ルーピンは経緯を説明します。ダンブルドアがファッジを説得したので処分は免れたが、マーリン勲章を逃したスネイプが朝食の席で「ついうっかり」漏らした、と[24:1]。
引き止めようとするハリーに対する答えは、自分を危険とみなす親たちの側に立つものでした[24:2]。
「明日のいまごろには、親たちからのふくろう便が届きはじめるだろう。――ハリー、誰も自分の子供が、狼人間に教えを受けることなんて望まないんだよ。それに、昨夜のことがあって、私も、そのとおりだと思う。誰か君たちを噛んでいたかもしれないんだ。……こんなことは二度と起こってはならない」
ハリーの守護霊の話を聞いたルーピンは、牡鹿の姿の意味を教え、透明マントと忍びの地図を返しました。もう教師ではないから返しても後ろめたくない、というのが理由です[24:3]。
「ジェームズだったら、自分の息子が、この城を抜け出す秘密の通路を一つも知らずに過ごしたなんてことになったら、大いに失望しただろう。これは間違いなく言える」
ダンブルドアと握手を交わし、ルーピンは古ぼけたスーツケースと空の水槽を手にホグワーツを去りました[24:4]。授業を受けていた生徒は全員が落胆しています[24:5]。
不死鳥の騎士団への復帰
騎士団の再結集(1995年6月)
『炎のゴブレット』の一年間、リーマス本人は登場しません。ただし前任者としての引き継ぎは残っており、ムーディは最初の授業で「ルーピン先生から手紙をもらっている」と述べ、3年生のあいだに扱った生き物を挙げています[25]。
その学年の終わり、ヴォルデモートの復活を魔法省が認めなかった夜に、ダンブルドアはシリウスへ指示を出します。昔の仲間に警戒態勢を取るよう伝えること、そしてしばらくリーマスのところに身を潜めることでした[26]。こうして騎士団は再結集し、リーマスも復帰しました[1:43]。
先発護衛隊(1995年8月)
ハリーをプリベット通りから連れ出す任務で、リーマスは先発護衛隊の一員として現れました。ムーディが替え玉の可能性を疑うと、彼はハリーに守護霊の形を尋ねて本人だと確かめています[27]。
飛行の隊列では、トンクスがハリーの真ん前、リーマスが真下を守る配置を取りました[27:1]。到着したグリモールド・プレイス十二番地では、扉を杖で叩いて開け、奥まで入らないよう、何にも触らないようにと注意しています[28]。
グリモールド・プレイス十二番地
騎士団の本部で、リーマスは小鬼との交渉について意見を述べ、金ではなく自由を提供すれば動くだろうと語りました[29]。
ハリーにどこまで話すかをめぐってモリー・ウィーズリーとシリウスが対立したときは、あいだに入っています。「ハリーは事実を知っておいたほうがよいと思うね」と述べ、シリウスには座るよう促し、ハリーにも意見を言う資格があると主張しました[29:1]。
魔法界での自分の立場についても、この席で率直に述べています[29:2]。
「私はとくれば、魔法族の間ではとくに夕食に招きたい客じゃない」ルーピンが言った。
「狼人間につきものの職業上の障害でね」
ロンとハーマイオニーの監督生就任を祝う夜には、モリーが客間で家族の死体に変わるまね妖怪と一人で戦えなくなっていたところへ駆けつけ、「リディクラス!」の一言で片づけました。まね妖怪はハリーの死体から銀白色の球——彼自身の満月——に変わっています。泣き崩れたモリーを、彼は肩を貸してなだめました[14:2]。
護衛と助言(1995年‐1996年)
クリスマスに聖マンゴ魔法疾患傷害病院を見舞った日、ウィーズリー夫妻の言い争いが始まると、リーマスは病室を離れました。向かった先は、見舞い客が誰もいないまま大勢に囲まれたアーサーを眺めていた狼男のところでした[30]。
ホグワーツへ戻る一行を夜の騎士バスで送り届けた別れぎわには、ハリーに念を押しています[31]。
「ハリー、君がスネイプを嫌っているのは知っている。だが、あの人は優秀な『閉心術士』だ。それに、私たち全員が――シリウスも含めて――君が身を護る術を学んでほしいと思っている。だから、がんばるんだ。いいね?」
数か月後、スネイプが訓練を打ち切ったと知ったときも、「誰かがスネイプに言うとしたら、私しかいない」と申し出て、閉心術を学ぶことは何よりも大切だとハリーに繰り返しました[13:2]。
トンクスへの想い
再結集した騎士団の顔ぶれには、創設時には若すぎて加われなかった闇祓いが1人いました。ピンク色の髪をした、賢く勇敢でユーモアのある娘——ニンファドーラ・トンクスです[1:44]。
ひとりでふさぎこむことの多かったリーマスは、この若い魔女にまず興味を持ち、やがて本気で恋をします。生まれてはじめての恋でした。平時であれば仕事も住まいも変えて彼女の前から去っていたでしょうが、戦時にはそれもできません。想いは胸にしまったまま、2人で夜通しの任務に就くたびにひそかに喜んでいました[1:45]。
自分を汚らわしく無価値だと思うことに慣れきっていた彼は、相手も同じ気持ちだとは想像もしていませんでした。ある夜、死喰い人の家を2人で見張っていたとき、トンクスが騎士団のある男について「アズカバン帰りとは思えない」と何気なく口にします。旧友に心を奪われたと思ったリーマスは、「女にもてるのはいつもあいつだ」と痛烈に返しました[1:46]。
「わたしが誰にほれてるか、あなたにはよくわかるはずだよ。そんなふうに自分を憐れんでばかりいなければね」
味わったことのない幸福感は、すぐに義務感にかき消されます。結婚などできない、仮にできても「病気」を子に受け継がせる危険は冒せない——リーマスは言葉の意味が分からなかったふりをしましたが、トンクスは真に受けませんでした。以後、彼は彼女との遠出を避け、ほとんど口をきかなくなります。そして、極めて危険な任務ばかりを志願するようになりました[1:47]。
神秘部の戦い(1996年6月)
魔法省の神秘部にハリーたちが囚われていると知った騎士団は、シリウス・ムーディ・トンクス・キングズリーとともにリーマスを送り込みました[32]。戦闘のさなか、ルシウス・マルフォイがハリーとネビルに杖を向けたときには、あいだに飛び込んで防いでいます[32:1]。
シリウスがベラトリックスの呪文を受けてベールの向こうへ落ちたとき、追いかけようとするハリーを抱きとめたのもリーマスでした[32:2]。ハリーは、シリウスがベールの陰に隠れているだけだと言い張って抵抗します[33]。
「あいつは戻ってこられないんだ、ハリー」なんとかしてハリーを抑えようとしながら、ルーピンが涙声になった。「あいつは戻れない。だって、あいつは――死」
この戦いによってヴォルデモートの復活は公のものとなりました。そしてリーマスは、学校時代の最後の友人を失いました[1:48]。
学期末、キングズ・クロス駅でハリーを迎えた騎士団の面々は、ダーズリー一家を待ち構えていました。リーマスは「はっきりさせておきますが、そういうことは我々の耳に入りますよ」と愛想よく告げ、別れぎわにはハリーに連絡するよう頼んでいます[34]。
狼人間の群れへ(1996年‐1997年)
騎士団のスパイ役を引き受けたリーマスは、狼人間の群れに入って暮らしはじめます。彼らをダンブルドアの側につかせるための説得工作でしたが、自分の人生を変えた当のグレイバックによる報復の危険にさらされることでもありました[1:49]。
1996年7月、ハリーの16歳の誕生日には、吸魂鬼の襲撃が相次いでいることと、イゴール・カルカロフの死体が見つかったことを伝えに隠れ穴へ現れています。このときの姿はやつれ、鳶色の髪には無数の白髪が交じり、着ているものは以前にも増してぼろぼろでした[35]。
任務の実態をハリーが本人から聞いたのは、その年のクリスマスです[36]。
「仲間と一緒に棲んでいる。同類とね」ルーピンが言った。
ハリーがわからないような顔をしたので、ルーピンが「狼人間とだ」とつけ加えた。
「ほとんど全員がヴォルデモート側でね。ダンブルドアがスパイを必要としていたし、わたしは……お誂え向きだった」
群れの信用を得るのは難しいと彼は言います。狼人間たちは通常の社会を避け、盗みや、ときには殺しで食べてきたのに対し、自分が魔法使いのただ中で生きようとしてきたことは隠しようもないからです。彼らがヴォルデモートにつくのは、その支配下でならましな暮らしができると考えるからでした[36:1]。
中心にいるのがグレイバックでした。できるだけ多くの人間を噛んで汚染することを使命とし、子どもを専門に狙っては親から引き離し、普通の魔法使いを憎むように育てる人物です。そう説明したうえで、リーマスは間を置いて続けました[36:2]。
「私を咬んだのはグレイバックだ」
自分を襲った狼人間が誰なのかを、彼は長いこと知りませんでした。変身がどんなものか分かってからは、その相手は自分を制しきれなかったのだろうと哀れにさえ思っていたといいます。しかしグレイバックは違いました。満月の夜に確実に襲えるよう獲物の近くに身を置く、すべてが計画的な人物だったからです[36:3]。
同じ席で、ハリーがスネイプへの不信を口にしたときには、ダンブルドアが信用しているならそれで十分だと答えています。狼人間だと漏らされた件についても、リーマスは肩をすくめました。どうせ漏れることだったし、スネイプはその気になれば薬に細工できたのにそうせず、毎月完璧な脱狼薬を煎じてくれた——それには感謝すべきだ、というのです[36:4]。
「君はあくまでもセブルスを憎みたいんだね、ハリー」ルーピンは微かに笑みを漏らした。
この夜、ハリーはトンクスの守護霊の形が変わったことも尋ねています。リーマスの答えは、強い衝撃や精神的な動揺で変わることがある、というものでした[36:5]。
ダンブルドアの死(1997年6月)
ホグワーツ城に死喰い人が侵入した夜、リーマスは騎士団の一員として戦いました[37]。戦いのあと、グレイバックに噛まれたビル・ウィーズリーが運び込まれた病棟で、彼はビルが完全な狼人間になることはないと説明しています[38]。
ダンブルドアが死んだと聞かされたのは、その場でした。ジニーからハリーへ視線を走らせ、否定されないと分かると、彼はベッド脇の椅子に座り込んで両手で顔を覆います。ハリーがリーマスの取り乱す姿を見たのは、このときが初めてでした[38:1]。
同じ病棟で、フラーがビルへの愛を言い切ったことをきっかけに、トンクスは彼を問い詰めました[38:2]。
「私も、君に百万回も言った」
ルーピンはトンクスの目を避けて、床を見つめながら言った。
「私は君にとって、歳を取りすぎているし、貧乏すぎる……危険すぎる……」
ウィーズリー夫人に「そういう考え方はばかげている」と言われても、彼は「ばかげてはいない」と返し、トンクスには若くて健全な人がふさわしいと主張しました。ウィーズリー氏が、若くて健全な男がずっとそのままだとはかぎらないと息子を見ながら言っても、リーマスは「いまは……そんなことを話す時じゃない」と話を打ち切っています[38:3]。
ダンブルドアは、両親と3人の親友以外からは受けたことのない優しさとゆるしと理解を示してくれた人物であり、魔法界で普通に暮らす居場所を与えてくれた唯一の人物でもありました[1:50]。
結婚
ダンブルドアの葬儀で、ハリーは参列者のなかにトンクスを見つけます。くすんだ色に変わっていた髪はショッキング・ピンクに戻り、彼女はリーマスと手をつないでいました[39]。
激戦の余韻も冷めやらぬなか、フラー・デラクールがグレイバックに噛まれたビル・ウィーズリーへの変わらぬ愛を誓ったのに触発され、トンクスも自分の気持ちを公にしました。リーマスもついに、彼女を想う気持ちの強さを認めます[1:51]。
式はスコットランド北部で、地元の酒場に居合わせた魔法使いたちを立会人にささやかに挙げられました。狼人間の汚名が妻に及ぶのを恐れて、結婚を触れ回る気になれなかったのです。愛する人と一緒になれた喜びと、この結婚が何か恐ろしいものを招いたのではないかという恐怖のあいだを、リーマスは絶えず揺れ動きました[1:52]。
「七人のポッター」(1997年7月)
ハリーがそれを知ったのは、プリベット通りからの脱出作戦の夜です。トンクスが洗濯機の上から左手を振ってみせ、指輪が光りました[3:2]。作戦ではリーマスはジョージ・ウィーズリーと組んで箒で飛びます[3:3]。
隠れ穴へ戻ったとき、彼は耳を失って気を失ったジョージを抱えていました。手当てを終えるや、ハリーの二の腕をつかんで台所へ引き戻し、詰問します[40]。
「ホグワーツの私の部屋を、ハリー・ポッターが初めて訪ねたときに、隅に置いてあった生き物は何だ?」ルーピンはハリーをつかんだまま小さく揺すぶった。「答えろ!」
裏切りがあったからでした。ヴォルデモートは移送の日を知っており、それを伝えられたのは作戦の関係者だけです[40:1]。ハリーが逃走中に武装解除術を使ったと聞くと、彼は自制しながらも強く戒めました。死喰い人はそれをハリー特有の動きだと考えている、繰り返すのは自殺行為だ、というのです[40:2]。
死んだマッド‐アイ・ムーディの遺体を回収しに、その夜のうちにビルと出ていきました[40:3]。回収はかないません[41]。
ハリーの17歳の誕生日(1997年7月31日)
祝いの席には、トンクスとともに隠れ穴を訪れています。晴れやかな彼女とは対照的に、リーマスの顔は浮かないものでした[42]。
夕食の途中、アーサー・ウィーズリーの守護霊が庭に飛び込み、魔法大臣が一緒に来ると告げます。リーマスの反応は即座でした[42:1]。
「私たちはここにいられない」間髪を入れず、ルーピンが言った。「ハリー――すまない――別の機会に説明するよ――」
彼はトンクスの手首を引いて垣根を越え、姿を消しました[42:2]。
ビルとフラーの結婚式(1997年8月)
中座の理由が明かされたのは、翌日の式の受付でした[43]。
「アーサーが、髪がくるくるの男の子が君だって教えてくれたんだよ。昨夜はごめん」二人を案内するハリーに、トンクスが小声で謝った。「魔法省はいま、相当反人狼的になっているから、私たちがいると君のためによくない、と思ったの」
ハリーが「気にしないで。わかっているから」と応じたのは、トンクスにではなくむしろルーピンに向けてでした。ルーピンはさっと笑顔を見せましたが、視線を外した瞬間に顔はまた翳り、しわに惨めさが刻まれます[43:1]。
式が死喰い人に襲われたときは、トンクスとともに杖を上げて盾の呪文を唱えました[44]。
父として
結婚から数週間もたたないうちにトンクスの妊娠が分かると、恐れていたことが一気に噴き出します。罪もない子に「病気」を受け継がせてしまったに違いない、トンクスは自分の母と同じように一か所に落ち着けない暮らしを強いられる——後悔と自責に駆られたリーマスは、身重の妻を置いて家を出ました[1:53]。
グリモールド・プレイスでの対立(1997年9月)
ハリーたちが身を潜めるグリモールド・プレイス十二番地に、彼は両手を挙げて現れます。合言葉の代わりに名乗ったのは、自分の来歴そのものでした[45]。
「私はリーマス・ジョン・ルーピン、狼人間で、ときにはムーニーと呼ばれる。『忍びの地図』を製作した四人の一人だ。通常トンクスと呼ばれる、ニンファドーラと結婚した。君に『守護霊』の術を教えたが、ハリー、それは牡鹿の形を取る」
魔法省が陥落したこと、スクリムジョールが殺されたこと、マグル生まれの登録が始まったことを伝えたうえで、彼は旅に同行させてほしいと申し出ました[45:1]。妻を置いていくのかとハーマイオニーに問われて答えたのが、トンクスの妊娠でした。生まれてくる子は自分と同じ体質かもしれない、自分と結婚したせいで彼女はのけ者になった、そう語る彼にハリーは激しく反発します[45:2]。
「僕には信じられない」ハリーが言葉を続けた。「僕に吸魂鬼との戦い方を教えた人が――腰抜けだったなんて」
リーマスは杖を抜き、ハリーを吹き飛ばして出ていきました[45:3]。ポッターモアによれば、そのあと彼は「漏れ鍋」でやけ酒をあおっています[1:54]。
しかし何時間か頭を冷やすと、元教え子から大切なことを教わったと認めざるを得ませんでした。ジェームズとリリーは死を目前にしてもハリーのそばを離れなかった。自分の両親も、家族が一緒にいるために平穏と安全を犠牲にした。恥じ入ったリーマスは妻のもとへ帰り、ゆるしを請い、二度とそばを離れないと誓います。以後は騎士団の活動を控え、妻と生まれてくる子を守ることを何より優先しました[1:55]。
ポッターウオッチ
潜伏中も、彼は騎士団の海賊放送「ポッターウオッチ」に「ロムルス」の名で出演していました。ハリーについて語る「ポッター通信」のコーナーが彼の担当で、死喰い人が沈黙している以上ハリーは生きていると論じています[46]。
「そのとおりです」ルーピンがきっぱりと言った。「もしハリーが死んでいれば、死喰い人たちが大々的にその死を宣言するであろうと確信しています。なぜならば、それが新体制に抵抗する人々の士気に、致命的な打撃を与えるからです。『生き残った男の子』は、いまでも、我々がそのために戦っているあらゆるもの、つまり、善の勝利、無垢の力、抵抗し続ける必要性などの象徴なのです」
この放送を聞いたハリーは、感謝と恥ずかしさに襲われます。最後に会ったときの自分の言葉を、ルーピンは許してくれたのだろうか、と[46:1]。トンクスのもとへ戻っていることは、ロンがビルから聞いて知っていました[46:2]。
テディの誕生(1998年4月)
息子が生まれた夜、リーマスは貝殻の家に駆け込んできました。真っ青な顔で敷居に倒れ込みながら、彼が叫んだのは知らせでした[4:2]。名前は、そのころ他界したばかりの義父テッド・トンクスにちなんでいます。赤ん坊に狼人間の兆候はなく、代わりに母親の七変化の能力が受け継がれていました[4:3][1:56][47]。
ハリーを抱きしめ、名付け親になってほしいと頼んだあと、彼はワインの音頭を取りました[4:4]。
「テディ・リーマス・ルーピンに」ルーピンが音頭を取った。「未来の偉大な魔法使いに!」
ハリーがこれまでに見たどのリーマスよりも、彼は何歳も若く見えました[4:5]。
ホグワーツの戦い(1998年5月2日)
リーマスとトンクスは幼い息子を母アンドロメダに預け、最終決戦のためホグワーツへ戻ります。ヴォルデモートが勝てば自分たちの家族が根絶やしにされることは分かっていました。2人とも騎士団員として名が知られており、トンクスは伯母ベラトリックス・レストレンジに目をつけられ、息子テディはマグルの親戚を持ち狼人間の血も引く、純血の正反対を体現する存在だったからです[1:57]。
城の必要の部屋に集まった顔ぶれのなかに、彼もいました。緊迫した空気のなか、フラーに息子のことを尋ねられると、上着から写真を取り出して見せています。トルコ石色の前髪をした赤ん坊が、握り拳をカメラに振っていました[48]。ジニーを戦わせまいとするウィーズリー夫人には、必要の部屋に残す案を出して折り合いをつけました[48:1]。
戦闘の配置では、キングズリーが城の守りを割り振るなかで彼にも部隊が任されています[49]。
数々の死闘を切り抜けてきたリーマスは、アントニン・ドロホフの手にかかって命を落としました[47:1]。ドロホフは最も古くからヴォルデモートに仕えた死喰い人の1人で、残虐さでは他の追随を許しません。一方のリーマスは、騎士団の活動を控えて隠蔽と守護の呪文ばかり使う暮らしが決闘の腕を鈍らせており、殺戮に明け暮れてきた相手に対して反応が遅すぎたのです[1:58]。
戦いの合間、ハリーは大広間に横たえられたリーマスとトンクスの遺体を目にしています[5:2]。
原作本文は、誰の手にかかったのかを書いていません。作者が明かしたのは2007年7月30日のライブチャットで、読者から「リーマスとトンクスを殺したのは誰か」と尋ねられたのに答えたものです。この出典に公式の日本語訳はありません[47:2]。
Remus was killed by Dolohov and Tonks by Bellatrix.
(リーマスはドロホフに、トンクスはベラトリックスに殺されました)
蘇りの石
森へ向かうハリーが蘇りの石を三度回すと、ジェームズ、リリー、シリウスとともにリーマスが現れました。若く、みすぼらしさもなく、髪の色も濃い姿でした[50]。
生まれたばかりの息子のことを詫びるハリーに、彼はこう答えます[50:1]。
「私も悲しい」ルーピンが言った。「息子を知ることができないのは残念だ……しかし、あの子は、私が死んだ理由を知って、きっとわかってくれるだろう。私は、息子がより幸せに暮らせるような世の中を、作ろうとしたのだとね」
四人はハリーの守護霊の役目を果たし、森の空き地まで付き添いました。ハリーが石を落とすと、その姿は消えます[50:2]。
死後
リーマス・ルーピンには死後、マーリン勲章、勲一等が授与されました。狼人間としては初めての栄誉です。彼の生きかたと死にざまは、狼人間の汚名をそそぐことに大きく貢献しました[1:59]。
極めて困難な状況でも最善を尽くし、当人が思っていたよりも大勢の人びとを助けた勇敢で思いやりある人物として、リーマス・ルーピンはいつまでも人びとの記憶に残りつづけたのです。
外見
ハリーが最初に見たのは、ホグワーツ特急のコンパートメントで眠っている人物でした[7:6]。
見知らぬ客は、あちこち継ぎの当たった、かなりみすぼらしいローブを着ていた。疲れ果てて、病んでいるようにも見えた。まだかなり若いのに、鳶色の髪は白髪混じりだった。
このとき33歳です。荷物棚のカバンも紐でぐるぐる巻きにされ、「R・J・ルーピン教授」の文字ははがれかけていました[7:7]。歓迎会では、一張羅の教師たちに囲まれていっそうみすぼらしく見えています[7:8]。
満月の前後はさらに悪くなります。変身のあと教壇に戻った日は、ローブが前よりだらりと垂れ下がり、目の下にくまができていました[17:1]。同じ章に、若さと消耗が同居する彼を捉えた一文があります[17:2]。
冬の陽光が教室を横切り、ルーピンの白髪とまだ若い顔に刻まれた皺を照らした。
年を追うごとに消耗は進みました。1995年には白髪が増え、ローブは以前よりみすぼらしく継ぎはぎだらけに[27:2]。1996年にはげっそりやつれ、鳶色の髪に無数の白髪が交じり、着ているものは以前にも増してぼろぼろでした[35:1]。1997年、グリモールド・プレイスでハリーが見た顔は、歳より老けてしわが多いものでした[45:4]。
例外は一度だけです。蘇りの石で呼び出されたとき、彼は若く、みすぼらしくもなく、髪は色濃くふさふさとしていました[50:3]。
性格・人物像
生徒を惹きつけたのは、知識よりも見立ての確かさでした。最初の授業でスネイプに侮られたネビル・ロングボトムを、彼はあえて最初の一人に指名しています[15:5]。ハリーが最も恐れるものは吸魂鬼——つまり恐怖そのものだと知ったときには、「とても賢明なことだよ」と評価しました[16:5]。防衛術の授業は、ほどなく全生徒の一番人気になります[16:6]。
自分の体質を笑いにする癖もありました。学生時代には狼人間を見分ける試験問題を「一、狼人間は僕の椅子に座っている」と答え[12:2]、教師になってからは、学生時代にジェームズが「ふわふわした小さな問題」と呼んでいたという逸話をハリーに話しています[36:6]。
一方で、自己評価は徹底して低いままでした。汚らわしく無価値な存在だと考えることに慣れきっており[1:60]、トンクスの想いを拒むときの理由は「歳を取りすぎているし、貧乏すぎる……危険すぎる」でした[38:4]。
その低さは、決定的な場面で人を守れない弱さにもなります。学生時代はスネイプへのいじめを止めず[12:3]、教師の年にはシリウスが動物もどきだとダンブルドアに告げませんでした。理由を彼自身が「私が臆病者だからだ」と説明しています[10:9]。妻の妊娠を知って家を出たときも、ハリーに同じ言葉で責められました[45:5]。
穏やかさが崩れる場面も二度あります。ダンブルドアの死を知らされて両手で顔を覆ったとき[38:5]、そしてハリーに腰抜けと言われて杖を抜いたときです。このときハリーは、彼の顔に初めて狼の影を見ました[45:6]。
魔法の能力
闇の魔術に対する防衛術の並外れた才能は、ポッターモアが彼の特殊能力として挙げているものです[1:61]。
守護霊は狼——狼人間ではなく普通の狼です。ただし物語のなかでその姿が現れることはありません。実体のある守護霊を出せば知られすぎるため、あえて実体のないものを出していました[1:62][51]。ホグワーツ特急で吸魂鬼を追い払ったときも、ハーマイオニーの目には「何か銀色のもの」としか映っていません[7:9]。
作中で使った呪文は幅広く、実用的です。手のひら一杯の炎で明かりを灯し[7:10]、ピーブズの詰めたチューインガムを「ワディワジ! 逆詰め!」で撃ち返し[15:6]、まね妖怪をリディクラスで片づけ[15:7][14:3]、叫びの屋敷では武装解除術で三人の杖をまとめて奪いました[6:6]。ロンの折れた足には「フェルーラ! 巻け!」で添え木を巻き[21:6]、気を失ったスネイプは「モビリコーパス! 体よ動け!」で運んでいます[21:7]。
実戦では、神秘部でルシウス・マルフォイからハリーとネビルを守り[32:3]、ビルとフラーの結婚式が襲われたときは盾の呪文で応じました[44:1]。ただし最期の決闘については、潜伏生活で隠蔽と守護の呪文ばかり使っていたために腕が鈍っていたと、ポッターモアが書いています[1:63]。
人間関係
ハリー・ポッター
父ジェームズの親友であり、ハリーにとっては両親を知る数少ない大人でした。守護霊の呪文を個人指導し[2:5]、忍びの地図を没収したときには両親の犠牲を持ち出して叱っています[19:2]。
関係が壊れかけたのは1997年です。妻子を置いて旅に同行しようとした彼を、ハリーは腰抜けと呼びました[45:7]。それでも彼は妻のもとへ帰り、息子の名付け親をハリーに頼みます。怒りではなく感謝しかなかったといいます[1:64][4:6]。
ジェームズ・ポッター、シリウス・ブラック、ピーター・ペティグリュー
正体を知っても去らず、動物もどきになって毎月付き添った三人です。リーマスはこの時期を「人生であんなに幸せだった時期はない」と振り返りました[10:10]。
1981年、その三人を一夜で失います。ジェームズはヴォルデモートに殺され、シリウスはピーターを殺した罪でアズカバンへ送られたと伝えられました[1:65]。真相が明らかになるのは12年後、叫びの屋敷でのことです[6:7][21:8]。
ニンファドーラ・トンクス
騎士団で出会い、生まれてはじめて恋をした相手でした[1:66]。歳・貧しさ・危険を理由に一年以上拒み続けましたが[38:6]、ダンブルドアの葬儀の日には手をつないでいます[39:1]。結婚後も自責は消えず、妊娠を知って家を出たほどでした[1:67]。二人は同じ日に、同じ戦場で死んでいます[5:3]。
テディ・ルーピン
生まれた夜、彼はハリーがそれまでに見たどの姿よりも若く見えました[4:7]。息子に狼人間の兆候はなく、代わりに母の七変化が受け継がれていたことは、両親にとって安堵でした[1:68][47:3]。蘇りの石で現れたとき、彼が語ったのは息子を知ることができない無念と、死んだ理由を分かってもらえるだろうという希望でした[50:4]。
アルバス・ダンブルドア
狼人間の子どものホグワーツ入学を認め、変身のための場所を用意した人物です[1:69]。卒業後に職を失い続けた彼へ教職を与えたのもダンブルドアでした[10:11]。両親と三人の親友以外からは受けたことのない優しさとゆるしと理解を示してくれた相手であり、魔法界で普通に暮らす居場所を与えてくれた唯一の人物でもありました[1:70]。
セブルス・スネイプ
学生時代からの因縁があり、狼人間であることを学校中に広められて職を辞しています[24:6]。それでもリーマスの評価は冷静でした。スネイプは薬に細工することもできたのにそうせず、毎月完璧な脱狼薬を煎じてくれた——それには感謝すべきだ、というのが彼の言い分です[36:7]。
J.K.ローリングのコメント
伝記の末尾に、作者自身の言葉が添えられています[1:71]。
リーマス・ルーピンは、『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物の中でもお気に入りのひとりでした。この記事を書いていたら、また泣いてしまいました。私はルーピンを殺したくなかったのです。
狼人間という設定の由来についても、同じ場所で明かされています[1:72]。
ルーピンの「狼つき」(狼人間であること)という病は、HIV や AIDS のような、偏見を伴う病のメタファーでした。血そのものがタブー視されるせいか、血液を介して伝染する病には、あらゆる迷信がつきまとうように思えます。ヒステリーや偏見にとらわれやすいのは、魔法界もマグルの世界と変わりません。ルーピンという登場人物は、そういった態度について考察するチャンスを私に与えてくれたのです。
守護霊の姿は、原作では一度も描かれません。狼だと明かしたのもこの記事です[1:73]。
リーマスの守護霊は、実は狼です。狼人間ではなく、普通の狼なのです。狼は家族を大切にし、争いを好まない動物ですが、リーマスは自分の守護霊の姿が好きになれません。それが常に自身の苦悩を呼び覚ますからです。ルーピンは狼を思わせるものすべてを不快に感じます。そしてたびたび(誰かが見ているときは特に)、あえて形を持たない守護霊を創り出すのです。
姿を隠すのは、感情の問題だけではありません。守護霊を扱った別の記事では、実体のある守護霊を出せば目撃者に多くを知られすぎる、という彼の懸念が挙げられています[51:1]。狼が現れれば、正体は察せられてしまうからです。
狼人間という設定については、病気と障害を主題にした記事にも踏み込んだ説明があります[52]。
リーマス・ルーピンの苦しみは、自分の病が HIV 感染のように偏見の付きまとう血液感染性のものであることを意識するところから生まれています。スネイプがルーピンのために調合する魔法薬は抗レトロウイルス薬に似たもので、病の本格的な症状が出るのを防ぎます。それでも、慢性疾患を管理するにあたってこの病に苦しむ人が耐えなくてはならない「疎外感」は、ルーピンの人格に大きな影響を及ぼしました。
年表
1960年
- 3月10日 ― 誕生
1965年
- 5歳の誕生日の直前、フェンリール・グレイバックに襲われて狼人間になる
1971年
- 9月 ― ホグワーツ入学。グリフィンドール寮に組分けされる
1972年‐1973年
- 2年生のとき、ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックに正体を知られる
1975年‐1976年
- 5年生のとき、三人の友人が動物もどきになる。忍びの地図もこのころ作られた
1978年
- ホグワーツ卒業。四人そろって不死鳥の騎士団に加わる
1981年
- 10月31日 ― ジェームズとリリーが殺される。1日とたたないうちにシリウスの収監も知り、一夜で三人の親友を失う
1993年
- 9月1日 ― ホグワーツ特急で吸魂鬼を追い払う。闇の魔術に対する防衛術教授に就任
1994年
- 6月 ― 叫びの屋敷でピーター・ペティグリューの生存が明らかになる。脱狼薬を飲まずに変身し、森へ走り去る
- 狼人間であることを学校中に知られ、辞職する
1995年
- 6月 ― 騎士団が再結集し、復帰する
- 8月 ― 先発護衛隊としてハリーをプリベット通りから護送する
1996年
- 6月 ― 神秘部の戦い。シリウスを失う
1996年‐1997年
- 狼人間の群れにスパイとして潜入する
1997年
- 6月 ― ダンブルドアの死。葬儀でトンクスと手をつなぐ
- スコットランド北部でトンクスと結婚する
- 7月 ― 「七人のポッター」の作戦に加わる
- 9月 ― グリモールド・プレイスでハリーと衝突する
1998年
- 4月ごろ ― 息子テディが生まれ、ハリーに名付け親を頼む
- 5月2日 ― ホグワーツの戦いでアントニン・ドロホフに敗れ、戦死する
死後
- 狼人間として初めてマーリン勲章、勲一等を追贈される
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
- 第5章「吸魂鬼」
- 第7章「洋箪笥のまね妖怪」
- 第8章「「太った婦人」の逃走」
- 第9章「恐怖の敗北」
- 第10章「忍びの地図」
- 第11章「炎の雷」
- 第12章「守護霊」
- 第13章「グリフィンドール対レイブンクロー」
- 第14章「スネイプの恨み」
- 第15章「クィディッチ優勝戦」
- 第16章「トレローニー先生の予言」
- 第17章「猫、ネズミ、犬」
- 第18章「ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ」
- 第19章「ヴォルデモート卿の召使い」
- 第20章「吸魂鬼のキス」
- 第21章「ハーマイオニーの秘密」
- 第22章「再びふくろう便」
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(本人は登場せず、言及のみ)
- 第14章「許されざる呪文」
- 第36章「決別」
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
- 第3章「先発護衛隊」
- 第4章「グリモールド・プレイス 十二番地」
- 第5章「不死鳥の騎士団」
- 第9章「ウィーズリーおばさんの嘆き」
- 第10章「ルーナ・ラブグッド」
- 第23章「隔離病棟のクリスマス」
- 第24章「閉心術」
- 第28章「スネイプの最悪の記憶」
- 第29章「進路指導」
- 第35章「ベールの彼方に」
- 第36章「「あの人」が恐れた唯一の人物」
- 第38章「二度目の戦いへ」
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 第6章「ドラコ・マルフォイの回り道」
- 第16章「冷え冷えとしたクリスマス」
- 第28章「プリンスの逃亡」
- 第29章「不死鳥の嘆き」
- 第30章「白い墓」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第4章「七人のポッター」
- 第5章「倒れた戦士」
- 第7章「アルバス・ダンブルドアの遺言」
- 第8章「結婚式」
- 第9章「隠れ家」
- 第11章「賄賂」
- 第22章「死の秘宝」
- 第25章「貝殻の家」
- 第30章「セブルス・スネイプ去る」
- 第31章「ホグワーツの戦い」
- 第33章「プリンスの物語」
- 第34章「再び森へ」
- ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ
- 「リーマス・ルーピン」(2015年8月10日)
- 「まね妖怪」
- 「守護霊の呪文」
- 「忍びの地図」
- 「病気と障害」
- J.K. ローリングのライブチャット(2007年7月30日)
脚注
ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「リーマス・ルーピン」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第5章「吸魂鬼」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎
ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「まね妖怪」 ↩︎
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第16章「ゴドリックの谷」 ↩︎
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第18章「ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎
ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「忍びの地図」 ↩︎
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第9章「恐怖の敗北」 ↩︎
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第16章「トレローニー先生の予言」 ↩︎
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第19章「ヴォルデモート卿の召使い」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第21章「ハーマイオニーの秘密」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第14章「許されざる呪文」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第36章「決別」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第4章「グリモールド・プレイス 十二番地」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第23章「隔離病棟のクリスマス」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第24章「閉心術」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第36章「「あの人」が恐れた唯一の人物」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第38章「二度目の戦いへ」 ↩︎
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第28章「プリンスの逃亡」 ↩︎
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第6章「パジャマ姿の屋根裏お化け」 ↩︎
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第31章「ホグワーツの戦い」 ↩︎
ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「病気と障害」 ↩︎