中世の魔女で、スコットランド出身とされる人物です。聡明さで知られ、当時の最も偉大な魔女の一人でした。ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、サラザール・スリザリンと共にホグワーツ魔法魔術学校を創設したことで知られています。
基本データまとめ
ロウェナ・レイブンクロー(Rowena Ravenclaw)
10世紀ころ、スコットランドか
11世紀ころ
人間・魔法族
女性
- ホグワーツ魔法魔術学校創設者
黒
黒
来歴
生い立ち
谷川から来たレイブンクロー
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第12章
ロウェナ・レイブンクローはおそらく10世紀の生まれです。組分け帽子の歌によれば、レイブンクローは「谷川」の出身。これはスコットランドの谷を指しているとされています(原書では”glen”。これは主にスコットランドの幅が狭く奥行きの長い谷間を指す)。
レイブンクローは同時代の偉大な魔女ヘルガ・ハッフルパフの友人でした。
ホグワーツの設立
10世紀末ころ、魔法教育の場を設けるため、レイブンクローはヘルガ・ハッフルパフ、ゴドリック・グリフィンドール、サラザール・スリザリンの3人と共にスコットランドの地にホグワーツ城を建て、ホグワーツ魔法魔術学校を設立しました。
創設者の4人はそれぞれ自分の好みの若者を見つけては、ホグワーツ城で魔法教育を行いました。レイブンクローは学びを尊び、知性を示した若者を自分の生徒にしました。その名にちなんだレイブンクロー寮は機知や独創性、知恵といったものを重んじています。
また、ロウェナにはヘレナという娘がおり、レイブンクロー寮で母から教育を受けました。
最期
ある時娘のヘレナはロウェナの持ち物であり、着けた者の知恵を増すと言われていたレイブンクローの髪飾りを盗み出しました。母を妬み、母よりも賢く重要な人物になりたかったヘレナは髪飾りを持ってアルバニアの森へと逃げました。ロウェナ・レイブンクローは髪飾りが盗まれていないふりをし、他の創設者にも娘の裏切りを隠し続けました。
間もなくロウェナは病に臥し、娘の裏切りにも関わらずもう一度ヘレナに会いたいと願いました。そこで、娘ヘレナに恋していた男爵にヘレナを捜しに行かせました。
やがてアルバニアの森でヘレナは男爵に見つかりますが、ヘレナは男爵と共に戻ることを拒否しました。激昂した男爵はロウェナを刺殺し、自らの行為を目の当たりにした男爵もまた命を絶ってしまいます。結局ロウェナは娘との再会は叶わず亡くなりました。
後の伝説では、心痛がロウェナの死を早めたと伝えられました。
外見
レイブンクロー寮の談話室にある像やゼノフィリウス・ラブグッド作の胸像によると、ロウェナ・レイブンクローは背が高く、美しいけれども威嚇的な顔つきです。黒い目に長い黒髪の魔女です(リニューアル前のJ.K. ローリングの公式サイト「今月の魔法使い」のイラストによる)。
家族
ここでは、名前のわかっている家族を挙げています。
- ヘレナ・レイブンクロー(娘)
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- ポッターモア