シリウス・ブラック(1959年‐1996年)
シリウス・ブラック (Sirius Black) は純血の魔法使いで、オリオン・ブラックとワルブルガ・ブラックの長男です。
1歳年下の弟にレギュラス・ブラックがいます。魔法界の旧家ブラック家の嫡男でしたが、シリウスは一族の純血主義に反発していました。1971年から1978年の間ホグワーツ魔法魔術学校に在学し、一族のほとんどが純血主義と関わりの深いスリザリン寮出身の中、シリウスはホグワーツ入学時にグリフィンドール寮に組分けされました。
ホグワーツに入学したシリウスは、ルームメイトだったジェームズ・ポッター、リーマス・ルーピン、ピーター・ペティグリューといった3人の親友ができました。狼人間だったリーマスの力になろうとジェームズやピーターとともに動物もどき(アニメーガス)となり、自身は大きな黒い犬に変身しました。ホグワーツ卒業後、シリウスはこの3人とともに不死鳥の騎士団に参加しました。シリウスはジェームズとリリー・ポッター夫妻の一人息子、ハリーの後見人にもなりました。
1981年10月31日、親友だったピーター・ペティグリューの裏切りにより、ジェームズとリリー・ポッターはヴォルデモート卿に殺害されました。ピーターの裏切りを知ったシリウスは独りでピーターを追い、マグルの通りでピーターを追い詰めました。ところがピーターはシリウスがジェームズとリリーを裏切ったと叫び、さらに持っていた杖でその場にいた12人のマグルを殺害し、自身はネズミに変身して逃亡します。シリウスはピーターの罪を着せられ、アズカバンでの終身刑が言い渡されました。
シリウスはアズカバンで12年間を過ごし、その後犬に変身することでアズカバンを脱獄します。アズカバンから自力で脱獄することに成功した最初の人物となりました(脱獄自体はバーティ・クラウチ・ジュニアが最初の人物ですが、クラウチ・ジュニアは母親が身代わりとなっていました)。シリウスは旧友リーマスやジェームズとリリーの息子、ハリーに真相を伝えることに成功しますが、ピーターにはまたしても逃げられてしまいました。その後はさらに逃亡生活を続け、1995年にヴォルデモートが復活すると不死鳥の騎士団に再び参加し、相続したブラック邸のグリモールド・プレイス12番地を騎士団の本部として提供しました。
1996年6月、シリウスは魔法省での神秘部の戦いで従姉の死喰い人、ベラトリックス・レストレンジによって殺害されました。死後、シリウスの冤罪は晴れたようですが、作中にははっきりとは書かれていません。
1998年5月、蘇りの石によってジェームズ・ポッター、リリー・ポッター、リーマス・ルーピンとともに禁じられた森に現れました。ハリー・ポッターは後に長男をシリウスにちなみ、ジェームズ・シリウス・ポッターと名づけています。
登場
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- Harry Potter Prequel