グリフィンドールの剣

グリフィンドールの剣は1000年前に鍛えられた純銀製の剣。小鬼製で魔力が宿っており、自らを強化する物を吸収する。作者は当時小鬼の王であったラグヌック1世。ルビーが嵌めこまれ、鍔のすぐ下にはゴドリック・グリフィンドールの名前が刻まれている。

グリフィンドールの剣は後にアルバス・ダンブルドアやロン・ウィーズリー、さらにネビル・ロングボトムによって、ヴォルデモート卿の分霊箱を破壊するのに使われた。

表記
邦訳 グリフィンドールの剣
原書 Sword of Gryffindor
情報
作者 ラグヌック1世
製造 10世紀末

歴史

ラグヌック1世とグリフィンドール

国際機密保持法の施行前、魔法族がマグルと自由に交流できた時代には、魔法族は身を守るために杖だけでなく剣もまた同じくらい使用していた。そういった例が全くなかったとはいえないものの、マグルの剣に魔法族の杖で戦うこと自体はフェアではないとされていた。優れた魔法使いは普通の決闘にも秀でており、ゴドリック・グリフィンドールはそうした魔法使いの例として挙げられる人物であった。

グリフィンドールの剣はゴドリック・グリフィンドールの注文によって、その当時小鬼の王であったラグヌック1世によって鍛えられた。ところがラグヌックはその出来栄えをいたく気に入って自分のものにしようと画策する。そこでラグヌックはグリフィンドールに剣を奪われたふりをして、家来をグリフィンドールに差し向け剣を奪おうとした。しかしグリフィンドールは杖でこれに応戦、ラグヌックの家来を殺しはしなかったが、家来たちに魔法をかけてラグヌックのもとへ送り返し、今度剣を奪おうとした際には剣を使うことになると警告した。

ラグヌックはこの警告に恐れをなし、二度と正当な所有者であるグリフィンドールから剣を奪おうとはしなかったが、生涯腹の虫が収まることはなかった。こうして「グリフィンドールが盗みを働いた」という言い伝えが生まれ、事実無根の話にも関わらず今日に至るまで小鬼社会の一部で語り継がれることとなった。

バジリスク退治

1993年5月、ハリー・ポッターは秘密の部屋の中で組分け帽子を被り、帽子の中からグリフィンドールの剣を取り出した。ハリーは秘密の部屋の怪物、バジリスクをこの剣を使って殺す。小鬼製の品物は自らを強化する物質を吸収するため、このときグリフィンドールの剣はバジリスクの毒を吸収した。バジリスクの毒は分霊箱を破壊できるため、グリフィンドールの剣は分霊箱を破壊する能力を備えることになった。

これ以来、ホグワーツの校長室の壁にかかったガラスケースに剣は入れられ飾られていた。

分霊箱の破壊

ダンブルドアの計画

1996年の夏、アルバス・ダンブルドアヴォルデモートの分霊箱となっていたマールヴォロ・ゴーントの指輪を破壊するのに使用する。

ダンブルドアは生前、グリフィンドールの剣を遺言でハリーに遺していた。しかしグリフィンドールの剣はダンブルドアの遺品ではなく、ホグワーツ魔法魔術学校に属するものであるとの判断から、魔法大臣ルーファス・スクリムジョールはハリーへグリフィンドールの剣を渡すことを拒否した。

これを予測していたダンブルドアは、グリフィンドールの剣の贋作を作り、それを校長室に保管していた。本物の剣はダンブルドア自身の肖像画の裏に作られていた空洞に隠されていた。

1997年6月にアルバス・ダンブルドアが亡くなると、本来は闇の物品が相続されるのを阻止するために作られた法律である『正当な押収に関する省令』を根拠に、魔法大臣ルーファス・スクリムジョールと魔法省はダンブルドアが遺贈した品を調べた。この際にグリフィンドールの剣も調べられたと考えられるが、魔法省が調べることができたのは贋作の剣であったはずである。

グリフィンドールの剣がホグワーツの校長室に戻ると、ジニー・ウィーズリー、ネビル・ロングボトム、ルーナ・ラブグッドが校長室からグリフィンドールの剣を奪おうとする。これは失敗に終わったものの、校長セブルス・スネイプは贋作の剣をグリンゴッツに送り預けることにした。贋作の剣はレストレンジ家の金庫に預けられていたが、ベラトリックス・レストレンジはそれが偽物だとは知らなかった。

ハリー、ロン、ハーマイオニーが野宿している場所がわかると、ダンブルドアの肖像画はスネイプに命じ、ハリーにグリフィンドールの剣を与えるように言う。しかしヴォルデモートがハリーに対して開心術を使う可能性を考え、剣を渡した人物がスネイプだとは知られてはならなかった。スネイプはディーンの森にある凍った湖の中に剣を沈め、自身の守護霊を使ってハリーを湖へと誘導する。ハリーは湖に潜ってグリフィンドールの剣を手にするが、首にかけていたヴォルデモートの分霊箱、スリザリンのロケットが危険を察知し、鎖を締め上げてハリーを殺そうとする。そこに現れたロンがグリフィンドールの剣とスリザリンのロケットを取り、ハリーは何とか湖から出ることができた。そしてロンはグリフィンドールの剣を手に取り、分霊箱となっていたスリザリンのロケットを破壊した。

マルフォイの館

後にハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は「人さらい」に捕まり、マルフォイの館へと連れて行かれる。その際に「人さらい」はテントの中からグリフィンドールの剣を見つけて持っていた。ところがグリフィンドールの剣が自分の金庫に預けられていると思っていたベラトリックス・レストレンジがこれを見て激昂し、どうやって剣を手に入れたか調べようとハーマイオニーを磔の呪いで拷問する。

ハーマイオニーが拷問される間、ハリーとロンはマルフォイの館の地下牢に閉じ込められる。そこには杖作りのオリバンダー氏と、小鬼のグリップフック、ルーナ・ラブグッドとディーン・トーマスが閉じ込められていた。ベラトリックスはグリップフックを呼んで本物かどうか調べさせるが、ハリーの言葉に従ったグリップフックは剣は偽物だと嘘をついた。

グリンゴッツへの侵入

ハリーたちは屋敷しもべ妖精のドビーによって助け出され、ロンの兄ビルとその妻フラーの家、貝殻の家に滞在する。分霊箱がレストレンジ家の金庫に預けられていると考えたハリーは、そこで一緒に助けだされたグリップフックに金庫破りに協力してくれるよう頼む。ハリーがドビーを丁重に葬ったことに感銘を受けていたグリップフックは、本物のグリフィンドールの剣と引き換えに、ハリーたちに協力することを承諾した。

しかし金庫に押し入ったことに気づかれてしまうと、グリップフックはグリフィンドールの剣を掴んで金庫から逃げ出してしまう。

ホグワーツの戦い

ホグワーツの戦いも終盤、ネビル・ロングボトムがヴォルデモートに無理矢理組分け帽子を被せた際に、ネビルは帽子からグリフィンドールの剣を取り出す。ヴォルデモートのペットの蛇、ナギニを殺すようハリーから頼まれていたネビルは、グリフィンドールの剣を使ってナギニを殺した。こうしてヴォルデモートの最後の分霊箱は破壊され、ヴォルデモートは再び死すべき存在になった。

戦いが終わると、ネビルは食事の皿の横にグリフィンドールの剣を置き、熱狂的な崇拝者に囲まれていた。

外見

グリフィンドールの剣は純銀製で、鍔のすぐ下にはゴドリック・グリフィンドールの名前が刻まれている。またグリフィンドールを象徴する宝石、ルビーが嵌めこまれている。

登場箇所

  • ハリー・ポッターと秘密の部屋
  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット
  • ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
  • ハリー・ポッターと謎のプリンス
  • ハリー・ポッターと死の秘宝