オブランスク(またはオバロンスク)は1994年当時のブルガリアの魔法大臣。1994年のクィディッチ・ワールドカップの決勝戦、アイルランド対ブルガリア戦を貴賓席で観戦した。ファッジは名前がよくわかっておらず、「オブランスク」「オバロンスク」と呼んでいた。
基本情報
来歴
1994年、第422回クィディッチ・ワールドカップの決勝にブルガリアが進出、オブランスクは決勝戦を貴賓席で観戦した。
隣にいたイギリスの魔法大臣、コーネリウス・ファッジはオブランスクにハリー・ポッターを紹介するも、英語が通じないふりをしていた。オブランスクはハリーの傷痕に気づくと、興奮した様子だった。
「ご紹介いたしましょう。こちらはオブランスク大臣――オバロンスクだったかな――ミスター、ええと――とにかく、ブルガリア魔法大臣閣下です。どうせ私の言っていることは一言もわかっとらんのですから、まあ、気にせずに。(…)」
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第8章
続いていファッジはオブランスクをルシウス、ナルシッサ、ドラコのマルフォイ一家に紹介したが、「オブランスク」「オバロンスク」と名前をきちんと覚えていないようであった。
「まあ、ヴぁれヴぁれは、勇敢に戦った」
ハリーの背後で沈んだ声がした。振り返ると、声の主はブルガリア魔法大臣だった。
「ちゃんと話せるんじゃないですか!」ファッジの声が怒っていた。「それなのに、一日中私にパントマイムをやらせて!」
「いやぁ、ヴぉんとにおもしろかったです」ブルガリア魔法大臣は肩をすくめた。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第8章
試合はブルガリアのシーカー、ビクトール・クラムがスニッチを獲得するも、160対170でアイルランドの勝利に終わった。試合後、オブランスクが英語で試合の感想を述べると、一日中ジェスチャーでのコミュニケーションを余儀なくされていたファッジは怒りを露わにした。オブランスクはそんなファッジの様子を見て面白がっていたようである。
外見
1994年、クィディッチ・ワールドカップ決勝戦を観戦した際には金の縁取りをした豪華な黒ビロードのローブ
をオブランスクは着ていた。
登場箇所
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』