10世紀ころの魔法使いで、当時の最も優れた決闘者のひとりです。ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンとともにホグワーツ魔法魔術学校を創設しました。
基本データまとめ
ゴドリック・グリフィンドール(Godric Gryffindor)
10世紀ころ イングランド西部地方 ゴドリックの谷
11世紀ころ
人間・魔法族
男性
緑(リニューアル前のJ. K. ローリング公式サイトのイラストによる)
赤毛(リニューアル前のJ. K. ローリング公式サイトのイラストによる)
- 決闘者
- ホグワーツ魔法魔術学校の創設者で教師
来歴
生い立ち
ゴドリック・グリフィンドールはおそらく10世紀後半の生まれ。グリフィンドールの生まれたイングランド西部地方の村は、彼の名前にちなんで現在ではゴドリックの谷と呼ばれています。
後にグリフィンドールは当時最も優れた決闘者として知られるようになります。また、当時マグル差別反対論者としても知られていました。
ホグワーツの設立
10世紀末ころ、魔法教育の場を設けるため、グリフィンドールはヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンの3人とともにスコットランドの地にホグワーツ城を建て、ホグワーツ魔法魔術学校を設立しました。
創設者の4人はそれぞれ自分好みの若者を選び、城に招いて魔法教育を行いました。グリフィンドールは勇気を重視したといいます。
伝説や組分け帽子の歌によれば、学期始めにホグワーツで組分けを行う組分け帽子はもともとグリフィンドールの物でした。ホグワーツの創設者4人は共同でこの帽子に魔法をかけ、自分たちの名前を冠する4つの学寮に新入生を振り分ける能力を授けたといわれています。
グリフィンドールの剣
ある時、グリフィンドールは小鬼の王ラグヌック1世にゴブリン製の剣を注文しました。ラグヌック1世はルビーが嵌めこまれた剣を鍛えましたが、自分の作った剣をいたく気に入り、グリフィンドールに盗まれたふりをして剣を取り返そうと画策します。家来をグリフィンドールの元に差し向けて杖を奪おうとしましたが、グリフィンドールは杖でラグヌックの家来を迎え撃ちました。ラグヌックの家来を殺しはしなかったが、家来たちに魔法をかけてラグヌックの元に送り返し、今度剣を奪おうとした際には容赦なく剣を振るうと警告しました。
ラグヌックはこの警告を恐れて二度とグリフィンドールの剣を奪おうとはしなかったものの、腹の虫は収まらず、以来「グリフィンドールがラグヌックの剣を奪った」という言い伝えが小鬼たちの一部に受け継がれるようになりました。
死後
グリフィンドールの正確な没年はわかっていませんが、11世紀ごろと考えられます。
グリフィンドールの遺品としては、前述のグリフィンドールの剣と組分け帽子が知られています。組分け帽子はおよそ1000年に渡ってホグワーツの新入生の組分けに用いられ、組分けの儀式の際以外はホグワーツの校長室に保管されています。
また、組分け帽子を「真のグリフィンドール生」が被ると、帽子の中にグリフィンドールの剣が現れます。この剣でハリー・ポッターは秘密の部屋のバジリスクを倒し、アルバス・ダンブルドアはマールヴォロ・ゴーントの指輪を、ロン・ウィーズリーはサラザール・スリザリンのロケットを破壊、ネビル・ロングボトムはナギニを殺し、ヴォルデモート卿の分霊箱を破壊するのに使われました。
ゴドリック・グリフィンドールは他のホグワーツの創設者同様、蛙チョコレートのカードに載っています。
外見
リニューアル前のJ.K.ローリングの公式サイトに掲載されていたイラストによれば、グリフィンドールはウェーブのかかった赤毛の長髪と顎髭を蓄えた筋骨たくましい男性です。瞳の色は緑。
登場箇所
- ハリー・ポッターと賢者の石
- ハリー・ポッターと秘密の部屋
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ポッターモア