ヘルガ・ハッフルパフの遺品。ヘルガ・ハッフルパフが作ったもので、子孫に受け継がれ、ヘプジバ・スミスが所有していた。

ヴォルデモートがヘプジバを殺害すると、ヴォルデモートはハッフルパフのカップを自らの分霊箱の一つにした。後にグリンゴッツのレストレンジ家の金庫に隠されるが、ハリーロンハーマイオニーに盗み出され、バジリスクの牙で破壊された。

データまとめ

名前
ハッフルパフのカップ(Hufflepuff’s Cup
製造/作成
ヘルガ・ハッフルパフ
時代
10世紀ごろ
分霊箱作成の犠牲者
ヘプジバ・スミス
所有者
登場
  • 6.謎のプリンス
  • 7.死の秘宝
  • ポッターモア

歴史

ハッフルパフ家

ハッフルパフのカップはホグワーツの創設者の一人、ヘルガ・ハッフルパフによって作られた。小さな金のカップで、入念に細工された二つの取っ手がついている。ハッフルパフのシンボル、穴熊の刻印が施されている。

ヘルガの死後、ハッフルパフのカップはハッフルパフの子孫に受け継がれていた。

ヘプジバ・スミス

ヘプジバが蓋を開けた。ハリーはよく見ようと少し身を乗り出した。入念に細工された二つの取っ手がついた、小さな金のカップが見えた。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第20章

1946年、ヘルガ・ハッフルパフの子孫であるヘプジバ・スミスがハッフルパフのカップを所有していた。当時ボージン・アンド・バークスに勤めていたトム・リドル(後のヴォルデモート卿)がヘプジバを訪れた際、ヘプジバは家宝のハッフルパフのカップと、ボージン・アンド・バークスから買ったスリザリンのロケットを見せた。

ヘプジバはこの2日後に亡くなっているのが見つかった。ヘプジバに仕えていた屋敷しもべ妖精のホキーが、ココアに誤って毒を入れた廉で魔法省から有罪判決を受けた。

ヘプジバは蒐集品を隠し場所に隠して保管していた。そのためヘプジバの親族たちがハッフルパフのカップとスリザリンのロケットがなくなったことに気づいたのは、ヘプジバの死からしばらくしてから、ホキーの有罪判決が出たころだった。カップとロケットがなくなったことが確実になったときには、すでにトム・リドルはボージン・アンド・バークスを辞め、姿を消していた。

分霊箱

トム・リドル(ヴォルデモート)はヘプジバの殺害で魂を分断し、ヘプジバから奪ったハッフルパフのカップを自らの分霊箱とした。それから年月を経て、ヴォルデモートは信頼していた死喰い人のベラトリックス・レストレンジにカップを委ね、ハッフルパフのカップはグリンゴッツ魔法銀行にあるレストレンジ家の金庫に隠された。

破壊

1997年、アルバス・ダンブルドアハリー・ポッターはハッフルパフのカップがヴォルデモートの分霊箱の一つだと結論づけた。しかし、その隠し場所はわかっていなかった。

翌年、分霊箱を探す旅に出ていたハリー・ポッター、ロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーの三人は、「人さらい」の一味に捕まり、マルフォイの館にいたルシウス・マルフォイやベラトリックス・レストレンジらの下に差し出された。グリフィンドールの剣を持っていたことが見つかると、ベラトリックスはパニックに陥り、ハーマイオニーを拷問した。グリフィンドールの剣もセブルス・スネイプの命でレストレンジ家の金庫に隠されていたものだった。(ただし、レストレンジ家の金庫に送られたものは精巧な偽物であった。)ベラトリックスはレストレンジ家の金庫に入られ、何か他にも盗み出されたのではないかと疑っていた。

ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人はレストレンジ家の金庫に分霊箱が隠されているのではないかと推測した。5月1日、マルフォイの館から一緒に逃げ出してきた小鬼のグリップフックの助けを借り、グリンゴッツの金庫破りを決行した。三人はレストレンジ家の金庫に入り、ハッフルパフのカップを手に入れて逃げた。このとき、グリップフックの裏切りに遭い、分霊箱を破壊する手段のグリフィンドールの剣を奪われてしまった。

ハリーはヴォルデモートの心の中を読み、残りの分霊箱がホグワーツにあると確信する。三人は残りの分霊箱を見つけ出すため、ホグワーツに侵入した。間もなくホグワーツの戦いが勃発、ホグワーツの教師陣・不死鳥の騎士団・ダンブルドア軍団のメンバーだった生徒を中心に、ヴォルデモートとの勢力と戦った。

「それで、分霊箱、もう一丁上がりだ」

そう言いながらロンは、上着の中から壊れたハッフルパフの残骸を引っ張り出した。

「ハーマイオニーが刺したんだ。彼女がやるべきだと思ったのさ。ハーマイオニーは、まだその楽しみを味わってなかったからね」

『ハリーポッターと死の秘宝』第31章

戦いの最中、ロンとハーマイオニーの二人は分霊箱を破壊する手段がないことに気づき、秘密の部屋へと向かった。ハリーの話す蛇語を真似し、ロンが秘密の部屋を開けると、二人は死んだバジリスクから牙を取った。

バジリスクの毒は分霊箱を破壊することができる。ハーマイオニーはバジリスクの牙を使って、分霊箱となっていたハッフルパフのカップを破壊した。

J. K. ローリングのコメント

J. K. ローリングはかつてヘルガ・ハッフルパフの「秘宝」を大鍋にしようかとも考えていた。しかし、大きくて重たい分霊箱を持ち歩かせるのは少々滑稽で、不釣り合いの感が否めず、もっと小型で持ち運びやすいものにしたかったため、大鍋ではなくなったという。[Pottermore]

登場

  • ハリー・ポッターと謎のプリンス
  • ハリー・ポッターと死の秘宝
  • ポッターモア