アンドロメダ・トンクス

アンドロメダ・トンクス (Andromeda Tonks) は、純血の名門ブラック家に生まれた魔女です。旧姓はブラック。マグル生まれのテッド・トンクスと結婚したことで、一族の家系図から名を焼き消されました[1]。娘は闇祓いのニンファドーラ・トンクスです[2]。第二次魔法戦争で夫と娘と娘婿を失い、戦後は孫のテディ・ルーピンを育てました[3][4][5]

人物情報

名前: アンドロメダ・トンクス(Andromeda Tonks)
旧姓: アンドロメダ・ブラック(Andromeda Black)[1:1]
愛称: ドロメダ(夫テッドの呼び方)[6]
生まれ: 語られていない
性別: 女性
血統: 純血[7]
種: 人間・魔法族

所属
家族

来歴

ブラック家の娘

アンドロメダはブラック家の三姉妹の一人です。グリモールド・プレイス十二番地のタペストリーでは、ベラトリックスナルシッサの名のあいだに、彼女の名があるはずでした[1:5]。生い立ちも、在学中の出来事も語られていません。

属していた寮はスリザリンです。彼女の名を挙げた記述はありませんが、当時スリザリンの寮監だったホラス・スラグホーンが、家名でこう語っています[8:1]

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第4章「ホラス・スラグホーン」

ブラック家は全員わたしの寮だったが、シリウスはグリフィンドールに決まった。残念だ――能力ある子だったのに。弟のレギュラスが入学して来たときは獲得したが、できれば一揃いほしかった

シリウス・ブラックは従弟にあたります[1:6]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第6章「高貴なる由緒正しきブラック家」

「ああ、そうだ。トンクスの母親、アンドロメダは、わたしの好きな従姉だった」シリウスはタペストリーを入念に調べながら言った。

テッドとの結婚

アンドロメダはマグル生まれの魔法使いテッド・トンクスと結婚しました。出会いの経緯も結婚の時期も語られていません。分かっているのは、その結果だけです。タペストリーのアンドロメダの名があるべき位置には、小さな焼け焦げが残っていました[1:7]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第6章「高貴なる由緒正しきブラック家」

「アンドロメダのほかの姉妹は載っている。すばらしい、きちんとした純血結婚をしたからね。しかし、アンドロメダはマグル生まれのテッド・トンクスと結婚した。だから――」

ベラトリックスはヴォルデモートに最も忠実な死喰い人となり、ナルシッサはルシウス・マルフォイに嫁いで純血の家に残りました[1:8]。三姉妹のうち家から切り離されたのはアンドロメダだけです。

娘ニンファドーラ

娘のニンファドーラに名を付けたのはアンドロメダでした。当の本人はその名を嫌い、姓で呼ぶよう周囲に求めています[2:1]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第3章「先発護衛隊」

「母親が『かわいい水の精ニンファドーラ』なんてバカげた名前をつけたら、あなただってそう思うわよ」トンクスがブツブツ言った。

ニンファドーラは闇祓いとなり、不死鳥の騎士団に加わりました[2:2]。生まれた日から髪の色が変わりはじめたことは、のちに娘の夫となるリーマス・ルーピンが、アンドロメダから聞いた話として語っています[9:1]

ハリーの移送の夜(1997年7月)

アンドロメダが原作で姿を見せるのはこの一場面だけです。ハリー・ポッタープリベット通りから移す作戦の夜、トンクス家の庭にオートバイが墜落し、夫とともにハリーとハグリッドを家に運び入れました[6:3]

ハグリッドの手当てを終えて居間に入ってきたアンドロメダを見て、ハリーは思わず「おまえは!」と叫び、ポケットに手を突っ込みます。姉ベラトリックスと見間違えたのです[6:4]

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第5章「倒れた戦士」

部屋の中に入ってくるにつれて、トンクス夫人と姉のベラトリックスの似ている点はあまり目立たなくなった。髪は明るく柔らかい褐色だったし、目はもっと大きく、親しげだった。にもかかわらず、ハリーが大声を出したせいか、少しつんとしているように見えた。

アンドロメダが最初に尋ねたのは、待ち伏せに遭った作戦から戻らない娘のことでした[6:5]

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第5章「倒れた戦士」

「娘はどうなったの?」夫人が聞いた。「ハグリッドが、待ち伏せされたと言っていましたが、ニンファドーラはどこ?」

ハリーには答えられませんでした。夫と顔を見合わせたアンドロメダの表情に、ハリーは恐怖と罪悪感に襲われます。この家を出ていけることが救いだった、とまで書かれています[6:6]

夫と娘を失う

夫テッドはマグル生まれの登録を拒んで逃亡し、死喰い人に殺されました[7:1][3:1]。逃亡の前、テッドは「妻は大丈夫なはずだ。純血だから」と語っています[7:2]。アンドロメダがその死をどう受け止めたかは書かれていません。

孫のテディが生まれると、両親は赤ん坊をアンドロメダに預けました[10]ホグワーツの戦いの最中、夫の安否がわからず戦場へ来てしまった娘は、なぜ母のところにいないのかと尋ねたハリーに、苦渋をにじませながら答えています[10:1]

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第31章「ホグワーツの戦い」

「テディは、母が面倒を見てくれるわ――リーマスを見かけた?」

娘と娘婿は、その戦いで命を落としました[4:2]。数か月のうちに、アンドロメダは夫と娘と娘婿を失ったことになります。

孫を育てる

テディはアンドロメダに育てられました。J.K. ローリングは2007年のライブチャットで、テディが祖母のもとで育ったこと、そして同じく祖母に育てられたネビル・ロングボトムと違い、テディには名付け親のハリーと、父の不死鳥の騎士団の仲間たちが訪ねてくる環境があったことを述べています[5:1]

テディが生まれた夜、リーマスが妻子を義母に預けてハリーのもとへ向かったことも、ポッターモアのリーマス・ルーピンの記事に書かれています[11]

外見

ハリーが見誤ったほどに、アンドロメダは姉ベラトリックスと似ています。ただし近くで見ると印象は分かれ、髪は明るく柔らかい褐色、目はより大きく親しげでした[6:7]

名前

アンドロメダ(Andromeda)はギリシャ神話に登場する王女の名であり、アンドロメダ座の名でもあります。ブラック家には子どもに星や星座の名を付ける習わしがあり、姉ベラトリックス、従弟シリウス、その弟レギュラスと、家系図に並ぶ名もその流儀です[1:9][12]

もっとも、彼女が娘に付けた「ニンファドーラ」はその系列から外れています。当の娘には歓迎されませんでした[2:3]

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第6章「高貴なる由緒正しきブラック家」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第3章「先発護衛隊」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第22章「死の秘宝」 ↩︎ ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第33章「プリンスの物語」 ↩︎ ↩︎ ↩︎

  5. J.K. ローリングのライブチャット(2007年7月30日) ↩︎ ↩︎

  6. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第5章「倒れた戦士」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  7. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第15章「小鬼の復讐」 ↩︎ ↩︎ ↩︎

  8. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第4章「ホラス・スラグホーン」 ↩︎ ↩︎

  9. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第25章「貝殻の家」 ↩︎ ↩︎

  10. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第31章「ホグワーツの戦い」 ↩︎ ↩︎

  11. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「リーマス・ルーピン」 ↩︎

  12. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「命名予見者」 ↩︎