悪人エメリック
悪人エメリック (Emeric the Evil) は、中世初期に英国南部を脅かした魔法使いです。きわめて強力で危険な力を持つニワトコ材の杖を持っており、ニワトコの杖について記録に残る最も古い例がこの杖だとされています[1]。極悪人エグバートとの決闘に敗れ、若くして命を落としました[1:1]。
中世初期の乱暴者
エメリックの生い立ちも、生没年も語られていません。分かっているのは、中世の初期に英国南部を脅かしたということだけです[1:4]。
アルバス・ダンブルドアは『吟遊詩人ビードルの物語』に寄せた注釈のなかで、ニワトコ材の杖の歴史をエメリックから語り起こしました[1:5]。
歴史上初めて登場するニワトコ材の杖は、「悪人エメリック」と称される魔法使いの所有していた、きわめて強力で危険な力を持つ杖である。中世の初期、英国南部に脅威をもたらしたこの桁外れの乱暴者エメリックは、エグバートと呼ばれる魔法使いと激烈な決闘を繰り返していたが、最後の戦いに敗れ、若くして命を落としてしまう。
ダンブルドアが書いたのは記録に残る最初の言及であって、この杖が死の秘宝の一つと同じものだとは述べていません。両者を一続きのものとして語るのはゼノフィリウス・ラブグッドのほうです[2]。
エグバートとの決闘
エメリックを倒したのは、エグバートと呼ばれる魔法使いでした。闇の魔術の使用を規制する魔法省がまだ存在しない時代で、決闘はそのまま死を意味しました[1:6]。
ゼノフィリウス・ラブグッドは、ニワトコの杖の所有権が動く例としてこの決闘を挙げ、エグバートがエメリックを「虐殺」したと語っています[2:1]。
『極悪人エグバート』が『悪人エメリック』を虐殺して杖を手に入れた話は、もちろん聞いたことがあるだろうね?
エグバートが杖を手に入れたと述べているのはゼノフィリウスだけで、ダンブルドアの注釈は決闘の結果までしか書いていません[1:7]。エグバートのその後は知られていないままです[1:8]。
魔法史の授業で
エメリックの名は、ホグワーツ魔法魔術学校の魔法史の授業で扱われています。ゴーストのビンズ先生が一本調子で読み上げる年号と人名のなかで、生徒たちはエメリックを奇人ウリックと取り違えてしまうのでした[3]。
先生が物憂げに一本調子で講義をする間、生徒たちは名前や年号をノートに採ったが、悪人エメリックと奇人ウリックを取り違えてしまったりするのだった。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』
- 第8章「魔法薬の先生」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第21章「三人兄弟の物語」
- 『吟遊詩人ビードルの物語』
- 「三人兄弟の物語」に寄せて