ミリセント・ブルストロード

ミリセント・ブルストロード (Millicent Bulstrode) は、ハリー・ポッターと同学年の魔女で、スリザリン寮に組分けされました[1]。大柄で四角張った体つきをしており、2年生の決闘クラブではハーマイオニー・グレンジャーと組まされて取っ組み合いになっています[2]

人物情報

名前: ミリセント・ブルストロード(Millicent Bulstrode)
性別: 女性
種: 人間・魔法族

所属

出身校: ホグワーツ魔法魔術学校(スリザリン寮)[1:1]

来歴

ホグワーツ時代

1年生(1991年‐1992年)

組分け帽子はミリセントをスリザリンに組分けしました。ハリーはこの寮の生徒たちに好ましくない印象を抱いています[1:2]

『ハリー・ポッターと賢者の石』第7章「組分け帽子」

そして「ブルストロード、ミリセント」はスリザリンになった。スリザリンについてあれこれ聞かされたので、ハリーの思い込みなのかもしれないが、この寮の連中はどうも感じが悪いとハリーは思った。

2年生(1992年‐1993年)

1992年、闇の魔術に対する防衛術の教師ギルデロイ・ロックハートが決闘クラブを開きました。二人一組で練習をする段になると、セブルス・スネイプはハーマイオニー・グレンジャーの相手にミリセントを指名します。指示されたのは相手の武器を取り上げる術だけでしたが、二人は杖を床に落としたまま取っ組み合いになり、ミリセントがハーマイオニーにヘッドロックをかけました。ハリーが飛び込んで引き離したものの、ミリセントのほうがハリーよりずっと図体が大きく、簡単にはいきませんでした[2:1]

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第11章「決闘クラブ」

緑がかった煙が、あたり中に霧のように漂っていた。ネビルもジャスティンも、ハァハァ言いながら床に横たわり、ロンは蒼白な顔をしたシェーマスを抱きかかえて、折れた杖がしでかした何かを謝っていた。ハーマイオニーとミリセント・ブルストロードはまだ動いていた。ミリセントがハーマイオニーにヘッドロックをかけ、ハーマイオニーは痛みでヒーヒー喚いていた。二人の杖は床に打ち捨てられたままだった。ハリーは飛び込んでミリセントを引き離した。彼女のほうがハリーより、ずっと図体が大きかったので、一筋縄では行かなかった。

この取っ組み合いのあと、ハーマイオニーのローブには毛が一本残っていました。ハーマイオニーはそれをミリセントの髪だと考え、ポリジュース薬に加えます。ミリセントはクリスマス休暇で家に帰っていたため、彼女に変身すれば、学校に戻ってきたことにしてスリザリン生に紛れ込めるという計算でした[3]

ところが、その毛はミリセントの飼い猫のものでした。ポリジュース薬は動物への変身には使えず、これを飲んだハーマイオニーは顔が黒い毛に覆われ、目は黄色く、髪の中から長い三角の耳が突き出した姿になって医務室へ運ばれます[3:1]

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第12章「ポリジュース薬」

「あれ、ね、猫の毛だったの!」ハーマイオニーが泣き喚いた。

「ミ、ミリセント・ブルストロードは猫を飼ってたに、ち、違いないわ! それに、このせ、煎じ薬は動物変身に使っちゃいけないの!」

5年生(1995年‐1996年)

1996年、ハリーがドローレス・アンブリッジの部屋の暖炉を使おうとして捕まった場面で、ミリセントはハーマイオニーを捕まえ、壁に押しつけていました[4]

アンブリッジがハリーに磔の呪文をかけようと唱えはじめると、ハーマイオニーがミリセントの陰から叫び、そのままミリセントのローブの背中に顔を埋めて泣き出します。ミリセントはすぐに押さえつけるのをやめ、むかむかしたようにハーマイオニーから身を引きました[4:1]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第32章「炎の中から」

ハーマイオニーはミリセント・ブルストロードのローブの背中に顔を埋めてめそめそ泣き出した。ミリセントはすぐにハーマイオニーを壁に押しつけるのをやめ、むかむかしたようにハーマイオニーから身を引いた。

外見

決闘クラブでスネイプに指名されて出てきたミリセントを見て、ハリーはロックハートの著書『鬼婆とのオツな休暇』の挿絵を思い出しました。大柄で四角張った体つきで、がっちりした顎が戦闘的に突き出しています[2:2]。ハリーよりも図体が大きく[2:3]、ハリーはポリジュース薬を飲む場面でも、ミリセントに変身したハーマイオニーがトイレの個室に収まるかどうかを気にしています[3:2]

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第11章「決闘クラブ」

マルフォイはニヤニヤしながら気取ってやってきた。その後ろを歩いてきた女子スリザリン生を見て、ハリーは「鬼婆とのオツな休暇」にあった挿絵を思い出した。大柄で四角張っていて、がっちりした顎が戦闘的に突き出している。ハーマイオニーは微かに会釈したが、向こうは会釈を返さなかった。

所有物

2年生の時点で猫を飼っていました。その毛が決闘クラブでハーマイオニーのローブに残り、ポリジュース薬の失敗を招いています[3:3]

ブルストロード家

姓の「ブルストロード」は、1930年代初頭にイギリスで匿名出版された『純血一族一覧』が「間違いなく純血の血筋」と認定した28の一族、いわゆる「聖28一族」の一つに挙げられています[5]。ポッターモアのこの記事が挙げているのは家名であって、ミリセント個人を名指ししたものではありません。原作にほかにブルストロード姓の人物は登場しないため同じ家系と考えられますが、ミリセント自身の血統はどこにも書かれていません。

舞台裏

「最初の40人」

J.K. ローリングが執筆初期のノートに書き出していた、ハリーの同級生40人の名簿にミリセント・ブルストロードの名があります[6]。この名簿は全員の組分け先が決まっており、それぞれの名前の横には血統を示す小さなマークが添えられていたといいますが、公開された一覧は名前だけで、誰がどの寮でどの血統だったかは示されていません。

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと賢者の石』第7章「組分け帽子」 ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第11章「決闘クラブ」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第12章「ポリジュース薬」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第32章「炎の中から」 ↩︎ ↩︎

  5. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「純血」 ↩︎

  6. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「最初の40人」 ↩︎