ルビウス・ハグリッド

ルビウス・ハグリッド (Rubeus Hagrid) は、ホグワーツ魔法魔術学校の森番兼鍵の番人で、後に魔法生物飼育学の教授となる半巨人。ハリー・ポッターを魔法界に導いた最初の友人であり、ダンブルドアに絶対的な忠誠を誓う心優しき大男。危険な魔法生物への愛情が度を越すこともあるが、その温かい人柄で多くの生徒に慕われている。

人物情報

名前: ルビウス・ハグリッド(Rubeus Hagrid)
愛称: ハグリッド(Hagrid)
誕生: 1928年12月6日
性別: 男性
種: 人間・魔法族(半巨人)
所属: ホグワーツ魔法魔術学校グリフィンドール寮(退学)
杖: 樫、41センチ(16インチ)

来歴

#書きかけ

ハグリッドの年表

半巨人としての苦悩と強さ

原作では、ハグリッドの半巨人としてのアイデンティティがより深く描かれている。背丈は普通の二倍、横幅は五倍はあるとされ、手はゴミバケツのフタほど大きく、足は赤ん坊イルカくらいあるという。

女巨人の母フリドウルファは、ハグリッドが3歳くらいのころ、ハグリッドとハグリッドの父親の下を去った。ハグリッドの父親はフリドウルファがいなくなってしまったことに「胸が張り裂けた」ようだ。

巨人は凶暴な性格から魔法界では嫌われていたが、ハグリッドの父はハグリッドに対し、「恥じることはないぞ」「そのことでお前を叩くやつがいても、そんなやつはこっちが気にする価値もない」と教えていた。

1996年、ハグリッドはドローレス・アンブリッジと、その命令で動いた5人(うち1人は闇祓いのドーリッシュ)に襲われた。このとき失神呪文を何本も浴びたが、びくともしなかった。これはハグリッドが巨人の血を引いているためで、巨人はタフで魔法で「失神」させるのが非常に難しい生き物だ。

アラゴグとの特別な絆

原作では、大蜘蛛であるアクロマンチュラのアラゴグとハグリッドの関係がより詳細に描かれている。

ハグリッドは学生時代、卵を旅人から手に入れて孵した。城の物置に隠してアラゴグを大切に育てていたが、やがて見つかってしまった。アラゴグは女の子を殺した罪を着せられてしまったが、ハグリッドはアラゴグを守った。その女の子は、本当はトム・リドル(後のヴォルデモート卿)に操られた怪物、バジリスクに殺された。

アラゴグはハグリッドへの名誉のため、決して人間を傷つけることはしなかった。さらに、自分の子孫たちにもハグリッドだけは襲わないよう命じていた。

アラゴグの死(1997年)は、ハグリッドにとって家族を失うような悲しみだった。

グロウプとの関係

1995年の巨人への使節任務で、ハグリッドは異父弟のグロウプと出会った。巨人の中では小柄(それでも5、6メートル)で、いじめられていたグロウプを、ハグリッドは危険を承知でホグワーツ魔法魔術学校に連れ帰り、禁じられた森に隠していた。

当初、グロウプは暴力的で手に負えず、ハグリッドは常に怪我をしていた。しかし、根気強い愛情を注ぎ続けた結果、グロウプは次第に落ち着きを見せるようになった。アルバス・ダンブルドアの葬儀に参列した際には、上着とズボンを着て、ほとんど普通の人間のように座っていた。ホグワーツの戦いでは、ホグワーツ防衛隊の側に立ち、ヴォルデモート卿側の巨人たちとも戦った。

ハグリッドの杖

ハグリッドの杖は、オリバンダーの店で買った物で、材質は樫、長さは41センチ(16インチ)だ。

ハグリッドはホグワーツ魔法魔術学校を3年生の時に退学処分になり、杖を真っ二つに折られた。しかし、その後もその杖を持ち続けており、ピンクの傘の中に隠して使用している。

ハリーとの関係

ハグリッドは、ハリーにとって初めての真の友人であり、魔法界への案内人だった。両親を亡くしたハリーを赤ん坊の頃から知っており、両親が殺された際、壊れたポッター家から連れ出した人物でもある。

ハリーに対して、魔法界の存在、ハリーが有名人であること、両親の死の真相を初めて教えたのもハグリッドだった。

ハグリッドの小屋は、ハリーにとって学校内での避難所のような存在で、困ったときや悩んだときにはよく訪れていた。ハグリッドもまた、ハリーを息子のように大切に思い、常に彼の味方でいた。

映画での描写

登場している映画

以上8作すべてで、ハグリッドをロビー・コルトレーンが演じた。

ハリーとの出会い

映画『賢者の石』では、最初にバイクでハリーをプリベット通りに届けるのがハグリッドだ。

やがて、ハグリッドはハリーの11歳の誕生日にダーズリー家が逃げ込んだ海の岩の上の小屋に現れた。ドアを蝶番ごと吹き飛ばして登場し、ハリーに手作りの誕生日ケーキを渡した(「おたんじょうびおめでとう」を、「たんじょびィ おめでと」と書くスペルミスが印象的[1])。

ハグリッドは、その巨体にもかかわらず優しさがにじみ出ている。ダーズリー一家を威圧しつつも、ハリーには父親のような温かさで接した。

アズカバン送りと復帰

映画『秘密の部屋』では、50年前と同じように「秘密の部屋」事件の犯人として疑われ、アズカバンに送られてしまった。しかし、ハリーたちが真犯人を突き止めたことで無実が証明され、無事に釈放、再会を果たした。

魔法生物飼育学教授として

『アズカバンの囚人』からは魔法生物飼育学の教授に就任。最初の授業でヒッポグリフのバックビークを紹介したが、マルフォイの挑発的な行動により事故が起き、バックビークに死刑判決が下されてしまった。

マダム・マクシームとのロマンス

映画『炎のゴブレット』では、ボーバトン魔法アカデミーの校長マダム・マクシームとの淡いロマンスが描かれた。夜にマダム・マクシームを誘い、三大魔法学校対抗試合の第一の課題であるドラゴンを見せたり、クリスマスのダンスパーティーで一緒に踊ったりする姿が描かれている。

異母弟グロウプとの絆

『不死鳥の騎士団』では、ハグリッドが巨人の異母弟グロウプを禁じられた森に匿っていることが明らかになった。「小さな」巨人グロウプを、ハグリッドがハリーロンハーマイオニーに紹介するシーンでは、グロウプはハーマイオニーを掴み上げてしまった。ハグリッドは自分がまもなくホグワーツ魔法魔術学校から追放されるだろうと考え、3人にグロウプの話し相手になってほしいと頼んだ。

アラゴグとの永遠の別れ

『謎のプリンス』でのアラゴグの葬儀シーンは、ハグリッドの動物に対する純粋な愛情を表す場面だった。巨大なアクロマンチュラの亡骸の前で「元気だった頃のこいつを見せてやりたかったよ。そりゃあデッカくてな」と涙を流した。スラグホーン教授の美しい弔辞に感動し、その後自分の小屋でスラグホーン教授と飲み明かした。酔いながらも「卵から孵したんだ」と愛情深く語る姿が見られた。

7人のハリー作戦での勇姿

『死の秘宝 Part1』の冒頭、「7人のポッター」作戦でシリウスのバイクに乗って本物のハリーを護衛するシーンは、アクション満載の見せ場だった。サイドカーから様々な仕掛けを発動させながら死喰い人と戦う姿は、普段の優しいハグリッドとは違う戦士としての一面を見せた。

ホグワーツの戦いでの活躍

『死の秘宝 Part2』では、ヴォルデモート卿に殺されたと思われたハリーの「遺体」を抱えて運ぶという、最も辛い役目を担った。ハリーがヴォルデモートを倒したあと、大広間で言葉少なにハリーを抱きしめるシーンがあった。

原作と映画の主な相違点

トリビア・豆知識

名前について

名前の「ルビウス」はラテン語で「赤」を意味し、錬金術における重要な色彩象徴を表している。J. K. ローリングは錬金術の伝統に基づいて、ハグリッド(ルビウス=赤)とダンブルドア(アルバス=白)に対照的な色の名前を与えた。

錬金術において「赤」は情熱や感情を象徴し、世俗的で温かい心を持つ森の番人としてのハグリッドの性格を表現している。一方「白」は禁欲や精神性を意味し、浮世離れした理論家ダンブルドアと対比されている。この二人は、ハリーにとって相互補完的な父親代わりの存在として設計された。

命名センス

ハグリッドのペットの命名センスは独特で、獰猛な三頭犬に「フラッフィー(ふわふわちゃん)」、臆病な猟犬に「ファング(牙)」と名付けている。

登場・言及箇所


  1. 英語で"Happy Birthday"と書くべきところを、"Happee Birthdae" と書かれている。 ↩︎

  2. J. K. ローリングからの新着コンテンツ「色」(Wizarding World、現在英語版のみ公開) https://www.harrypotter.com/ja/writing-by-jk-rowling/colours ↩︎