極悪人エグバートは中世の魔法使いで、「ニワトコの杖」の持ち主だった人物。悪人エメリックと激烈な決闘を繰り返した後、エメリックに勝利し「ニワトコの杖」を手に入れたと言われている。(ゼノフィリウス・ラブグッドは、エグバートがエメリックを「惨殺した」と表現していた。1)
エグバートのその後については明らかになっていない。後世に魔法省が闇の魔術の使用を規制するようになるまで、決闘といえば死を意味するものであった。中世の決闘者たちはその多くが短命であり、エグバートも若くして命を落としたと考えられている。2
言及箇所
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 『吟遊詩人ビードルの物語』
名前について
Egbertとは古英語で”bright sword”(光る刀)を意味し3、イングランドの七王国の一つ、ウェセックス王のエグバートが有名。エグバートはイングランドを初めて統一した王でもある。
“Egbert”と”Egregious(とてもひどい)”はEg-で頭韻を踏んでいる。
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』 第21章 ↵
- 『吟遊詩人ビードルの物語』 「三人兄弟の物語」に寄せて ↵
- egbert. Dictionary.com. Dictionary.com Unabridged. Random House, Inc. http://dictionary.reference.com/browse/egbert (accessed: July 12, 2015). ↵