ポリジュース薬

ポリジュース薬 (Polyjuice Potion) は、飲んだ者を約1時間だけ別人の姿に変える魔法薬です。変身には相手の体の一部を材料に加える必要があり、他人へのなりすましの手段として用いられます。

基本情報

名称: ポリジュース薬 (Polyjuice Potion)
種別: 魔法薬(変身)
効果: 飲んだ者を別人の姿に変身させる
持続時間: 一服につき約1時間
主な材料: クサカゲロウ、ヒル、満月草、ニワヤナギ、二角獣の粉末角、毒ツルヘビの皮、そして変身したい相手の体の一部
初出: 『秘密の部屋』第9章

効果

ポリジュース薬を飲むと、その者は別人の姿に変身します。効果は一定時間で切れ、ハーマイオニーによれば一服あたりちょうど1時間で元の姿に戻ります[1][2]

変身の過程には苦痛が伴います。内臓がのたうつような感覚から始まり、全身が熱く燃えるようになって、皮膚が熱い蝋のように泡立って溶けるように感じられます[2:1]

変身できるのは人間の姿に限られます。ハーマイオニーは誤って猫の毛を混ぜてしまい、顔じゅうに毛が生え、猫の耳と尾を持つ姿になってしまいました。この薬は動物への変身には使えないためです[2:2]。また対象は人間でなければならず、半巨人のハグリッドには効きません[3]

変えられるのは年齢・性別・人種といった外見であり、種族そのものを変えることはできません。J.K.ローリングによれば、効果の持続時間は調合の出来によって10分から12時間ほどの幅があります[4]

調合

レシピは『最も強力な薬 (Moste Potente Potions)』に載っています。この本はホグワーツ図書室の禁書コーナーに所蔵されていました[5]。材料はクサカゲロウ、ヒル、満月草、ニワヤナギに、二角獣の粉末角と刻んだ毒ツルヘビの皮を加え、さらに変身したい相手の体の一部を必要とします[5:1]。調合は複雑で、ハリーロンハーマイオニーの3人は完成までにおよそ1か月を費やしました。

6年後、スラグホーン教授はN.E.W.T.レベルの魔法薬学の授業で見本の一つとしてこの薬を煮出しており、「近ごろ魔法省のパンフレットにもよく取り上げられている」よく知られた薬だと紹介しています[6]

おもな使用例

魔法省が配布した安全対策の手引きは、ポリジュース薬で他人になりすました死喰い人を見分けるため、親しい友人や家族のあいだで合言葉を決めておくよう勧めています[11]

名前の由来

「ポリジュース (Polyjuice)」の「ポリ (Poly-)」はギリシャ語で「多数」を意味します。多くの姿になれるこの薬の性質にちなむ命名です[12]

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第9章「壁に書かれた文字」 ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第12章「ポリジュース薬」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第5章「倒れた戦士」 ↩︎

  4. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「ポリジュース薬」 ↩︎

  5. 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第10章「狂ったブラッジャー」 ↩︎ ↩︎

  6. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第9章「謎のプリンス」 ↩︎

  7. 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第35章「真実薬」 ↩︎ ↩︎

  8. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第21章「不可知の部屋」 ↩︎

  9. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第4章「七人のポッター」 ↩︎

  10. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第12章「魔法は力なり」 ↩︎

  11. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第3章「遺志と意思」 ↩︎

  12. Pottermore Presents『ホグワーツ 権力と政治と悪戯好きのポルターガイスト』 ↩︎