破れぬ誓い
破れぬ誓い (Unbreakable Vow) は、その名のとおり破ることのできない魔法の誓約です。ひとたび結べば破ることはできず、破れば死ぬとされます。
種類: 魔法の誓約(呪文を唱えるのではなく、儀式によって結ぶ)
執り行い方: 誓う二人が右手を組み、第三者(結び手)が杖でその手に触れる
効果: 破ることのできない誓い。破れば死ぬ
初出: 『謎のプリンス』第2章
誓いの結び方
破れぬ誓いは、誓いを立てる二人が右手を組み、第三者(結び手)がその組んだ手に杖先を当てて執り行われます[1]。誓約の問いかけに二人が「誓う」と答えるたびに、結び手の杖先から細い炎の筋が現れ、赤熱した針金のように二人の組んだ手に巻きついていきます[1:1]。
スネイプとナルシッサの誓い
この誓いが物語を大きく動かすのは、ナルシッサ・マルフォイが息子ドラコの身を案じてスネイプに助けを求める場面です。スピナーズ・エンドのスネイプの家で、ベラトリックス・レストレンジを結び手として、スネイプはナルシッサと三つの誓いを結びます。すなわち、闇の帝王の望みを果たそうとするドラコを見守ること、力の限り危害から護ること、そしてドラコが果たせない場合には代わって闇の帝王の命令を実行すること、の三つです[1:2]。
のちにハリーは、スネイプがドラコに「お前の母親に、お前を護ると誓った。破れぬ誓いを立てたのだ」と告げるのを盗み聞きします[2]。
破ればどうなるか
ロンによれば、破れぬ誓いは文字どおり破ることができず、破れば死ぬといいます[3]。ロンは五歳の頃、双子のフレッドとジョージに危うく破れぬ誓いを立てさせられそうになり、それを見つけた父アーサーにこっぴどく叱られた思い出を語っています[3:1]。ただし、実際に誓いを破って死ぬ場面が原作で直接描かれることはなく、「破れば死ぬ」という説明はロンの言葉によります[3:2]。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 第2章「スピナーズ・エンド」
- 第15章「破れぬ誓い」
- 第16章「冷え冷えとしたクリスマス」