ゴデロット

ゴデロット (Godelot) は、闇の魔術書『最も邪悪なる魔術』を著した中世の魔法使いです[1]。危険な呪文を集めたその書は、ニワトコ材の杖の助けを借りて書かれました[1:1]。息子のヘレワードに自宅の地下室に閉じ込められ、そこで死んだとされています[1:2]

人物情報

名前: ゴデロット(Godelot)
生まれ: 語られていない。悪人エメリックの一世紀後の人物[1:3]
死亡: 自宅の地下室で非業の死を遂げた[1:4]
性別: 男性
種: 人間・魔法族

家族

闇の魔術の研究者

アルバス・ダンブルドアは『吟遊詩人ビードルの物語』に寄せた注釈で、悪人エメリックから一世紀を経てゴデロットが現れたと書いています。エメリックと同じく「好ましからざる人物」でした[1:6]

『吟遊詩人ビードルの物語』

それから一世紀を経て、ゴデロットという名の、これもまた好ましからざる人物が、危険な呪文を集めた書を著し、闇の魔術の学問を進歩させた。ゴデロットのメモに、ある杖の助けを得てこの書を執筆したとの記述がある。

そのメモで、ゴデロットは自分の杖をこう呼んでいます[1:7]

『吟遊詩人ビードルの物語』

接骨木の胴体を持ち、最も邪まにして切れ者である余の友は、最も邪悪なる魔法の道を心得ている

「接骨木」はニワトコの別称です[1:8]。この一節の「最も邪悪なる魔法」が、そのまま代表作の題になりました[1:9]

杖を指南役と見る

ダンブルドアは、ゴデロットが杖をどう捉えていたかに注目しています[1:10]

『吟遊詩人ビードルの物語』

このように、ゴデロットは自らの杖のことを、協力者であり、それ以上に指南役であると考えていた。

ダンブルドアはここから杖の術の話へ進みます。杖はそれを使う者の知識を間違いなく吸収する、というのが杖の術に通暁した者たちの一致した見方だといいます[1:11]。多くの闇の魔法使いの手を経た杖なら、少なくとも最も危険な魔術とよく馴染む傾向があるだろう、というのがその結論です[1:12]。ニワトコの杖が持ち主から持ち主へ渡りながら力を蓄えてきたと信じられているのは、この考え方の延長にあります[1:13]

地下室での死

ゴデロットは息子のヘレワードに自宅の地下室に閉じ込められ、そこで死にました[1:14]

『吟遊詩人ビードルの物語』

ゴデロットは、異常と言える息子の手で自宅の地下室に閉じ込められ、そこで非業の死を遂げたとされている。ゆえに父親の杖は、息子のヘレワードに奪われたと推測せざるを得ない。そうでなければ、父親は脱出できたはずである。

杖を奪われたというのはダンブルドアの推論です。ゼノフィリウス・ラブグッドのほうは、これを所有権が動いた例として断定的に語りました[2]

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第21章「三人兄弟の物語」

ゴデロットが、息子のヘレワードに杖を奪われて、自宅の地下室で死んだ話も?

杖のその後の行方は分かっていません。記録が再開するのは十八世紀初頭、バーナバス・デベリルの代です[1:15]

『最も邪悪なる魔術』

ゴデロットの代表作は、ホグワーツの禁書の棚に現存しています。ハーマイオニー・グレンジャー分霊箱について調べたとき、禁書の棚を隅から隅まで当たって唯一見つかったのが、この本の序文でした[3]

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第18章「たまげた誕生日」

見つけたのはこれだけ。『最も邪悪なる魔術』の序文よ――読むわね――『ホークラックス、魔法の中で最も邪悪なる発明なり。我らはそを語りもせず、説きもせぬ』……それなら、どうしてわざわざ書くの?

危険な呪文を集めた書でありながら、分霊箱については語らないと宣言しているわけです。ハーマイオニーは苛立って本を閉じ、本は幽霊のような悲鳴をあげました[3:1]

メモ

この書名 Magick Moste Evile は、『謎のプリンス』では**『最も邪悪なる魔術』、『吟遊詩人ビードルの物語』では「最も邪悪なる魔法」**と訳されており、翻訳ゆれがあります。

登場・言及箇所

脚注


  1. 『吟遊詩人ビードルの物語』 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第21章「三人兄弟の物語」 ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第18章「たまげた誕生日」 ↩︎ ↩︎