浮遊術

浮遊術 (Hover Charm) は、対象を持ち上げて宙に浮かせたまま保つ呪文です。魔法省の未成年魔法監視部門が検知できる呪文の一つで、ハリーが濡れ衣を着せられる騒動のきっかけにもなりました。

基本情報

呪文: (本文中に明示なし)
分類: 呪文(charm)
効果: 対象を持ち上げ、宙に浮かせたまま保つ
語源: 英語 hover(宙に浮かぶ)
初出: 『秘密の部屋』第2章

効果

浮遊術は、対象を宙に浮かせて留めておく呪文です。第2巻では、ハリーをホグワーツに戻らせまいとした屋敷しもべ妖精のドビーが、ダーズリー家でこの呪文を使いました[1]

濡れ衣と魔法省の検知

このとき魔法省は、浮遊術が使われたこと自体は検知したものの、それをハリー本人の魔法だと誤認し、警告状を送りつけました[1:1]。実際に呪文を使ったのはドビーでしたが、ハリーには弁明の余地がありませんでした。

この一件はその後もハリーにつきまといます。第5巻の尋問では、ファッジがこれをハリーの「無許可魔法歴」の一例として持ち出しました[2]。一方ダンブルドアは、魔法省は魔法が起きた場所は分かっても誰が使ったかまでは特定できない、とこの一件を例に説明しています[3]

使用例

使用者 場面 効果・結果
ドビー 『秘密の部屋』第2章 ダーズリー家で使い、魔法省がハリーの魔法と誤認する[1:2]
ハーマイオニー 『死の秘宝』第17章 気を失ったハリーをこの呪文で持ち上げ、ベッドへ運ぶ[4]
ハーマイオニー 『死の秘宝』第21章 崩れた屋根裏で瓦礫に埋まったロンを持ち上げて助け出す[5]
浮遊の呪文との関係

ゲーム『基本呪文集(Book of Spells)では、浮遊術は浮遊の呪文Wingardium Leviosa)の「多くの変種の一つ」として、ロケット呪文・浮遊呪文(Floating Charm)と並べて名前が挙げられています[6]。ただし原作7巻では、浮遊術が浮遊の呪文とまったく同じ呪文なのか、唱える言葉や効果の異なる別の呪文なのかは明示されていません。

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第2章「ドビーの警告」 ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第8章「尋問」 ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第17章「ナメクジのろのろの記憶」 ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第17章「バチルダの秘密」 ↩︎

  5. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第21章「三人兄弟の物語」 ↩︎

  6. ゲーム『基本呪文集』(Book of Spells、PS3 Wonderbook、2012年)第1章 ↩︎