忘却術
忘却術 (Memory Charm) は、対象の記憶を消去・改変する呪文です。「オブリビエイト」と唱えます。
呪文: オブリビエイト(Obliviate)
分類: 呪文
効果: 対象の記憶を消去・改変する
対抗: 強力な魔法使いの尋問で破られることがある
語源: ラテン語 obliviscor(忘れる)
効果
忘却術をかけられた者は、目の焦点が合わなくなり、うっとりとした無関心な表情になります。記憶が消去または改変された者に共通して現れる兆候です[1]。
反動と限界
忘却術は万能ではありません。強力な魔法使いが尋問によってこれを破ることがあります[2]。ただし過度に強力な忘却術は、対象の精神と記憶に修復不可能な損傷を与えることがあります。バーティ・クラウチ・シニアがバーサ・ジョーキンズにかけた忘却術は強すぎたため、彼女の記憶を永久に損ないました。のちにヴォルデモートがその忘却術を破ったとき、彼女の心身は修復不可能なまでに壊れてしまいました[3][4]。
呪文が暴発すると、術は術者自身に跳ね返ることがあります。ロックハートが折れた杖で「オブリビエイト」を唱えた際にこれが起こり、彼は自分自身に忘却術をかけてしまって、過去の記憶を永久に失いました[5][6]。
忘却術士
魔法省には「忘却術士 (Obliviator)」という専門職があり、事故による魔法の露見をもみ消す事故魔法補正班に所属します[1:1]。忘却術士本部は、魔法省レベル3の魔法事故惨事部に置かれています[7]。マグルが大勢で魔法生物などを目撃してしまった場合には、集団忘却術が用いられ、重大な場合には訓練された忘却術士のチームが派遣されます[8]。
使用例
- ロックハートは、他人の功績を横取りするため、実際に偉業を成し遂げた魔女や魔法使いたちに忘却術をかけて記憶を改変していました。最後は暴発した自らの忘却術によって記憶を失いました[9]。
- クィディッチ・ワールドカップの会場では、魔法使いたちがマグルの管理人ロバーツ氏に繰り返し忘却術をかけて機嫌を保っていました[1:2]。
- ハリーたちの逃亡中、ハーマイオニーは死喰い人ドロホフや、ゼノフィリウス・ラブグッドに忘却術をかけて危機を切り抜けました[10][11]。
名前の由来
呪文 Obliviate は、ラテン語で「忘れる」を意味する obliviscor に由来します。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- 第16章「秘密の部屋」
- 第17章「スリザリンの継承者」
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第1章「リドルの館」
- 第7章「バグマンとクラウチ」
- 第33章「死喰い人」
- 第35章「真実薬」
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第7章「魔法省」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第9章「隠れ家」
- 第21章「三人兄弟の物語」
- 『幻の動物とその生息地』
- ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「ギルデロイ・ロックハート」
脚注
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第1章「リドルの館」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第33章「死喰い人」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第35章「真実薬」 ↩︎
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第16章「秘密の部屋」 ↩︎
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第17章「スリザリンの継承者」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第7章「魔法省」 ↩︎
『幻の動物とその生息地』 ↩︎
ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「ギルデロイ・ロックハート」 ↩︎
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第9章「隠れ家」 ↩︎
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第21章「三人兄弟の物語」 ↩︎