マグル避け呪文
マグル避け呪文 (Muggle-Repelling Charms) は、マグルをその場所へ寄せつけないための呪文です。呪文は「レペロ・マグルタム」(Repello Muggletum)[1]。魔法界の重要な場所を、マグルの目から隠すために広く使われます。
呪文: レペロ・マグルタム(Repello Muggletum)
分類: 呪文(charm)
効果: マグルをその場所へ近づけなくする
語源: ラテン語 repello(撃退する)+ Muggletum(マグルの造語)
初出: 『炎のゴブレット』第8章
効果
マグル避け呪文をかけられた場所に近づいたマグルは、急用を思い出したかのように、その場を立ち去ってしまいます[2]。
クィディッチ・ワールドカップでは、魔法省の500人態勢の対策班が一年がかりで、競技場のすみずみまでこの呪文をかけました。おかげで、会場に近づいたマグルはそのたびに用事を思い出して引き返していったといいます[2:1]。ハーマイオニーは、三大魔法学校対抗試合の来賓校の乗り物にも、ワールドカップ会場と同じようにこの呪文と「位置発見不可能(アンプロッタブル)」がかけられているのではないかと推測しています[3]。
逃亡生活での防御
第7巻で逃亡生活を送るハリーたちにとって、この呪文は身を隠すための要でした。ハーマイオニーは野営のたびに、「サルビオ ヘクシア」「プロテゴ トタラム」「レペロ・マグルタム」「マフリアート」と一連の防御呪文を唱えて周囲を守りました[1:1]。のちに彼女は、「マフリアート・マグル避け・目くらまし術をすべて使ったから、誰にも声も姿も気づかれないはず」と説明しています[4]。
魔法界を隠す呪文として
この呪文は、魔法界が何世紀にもわたってマグルから存在を隠してきた手立ての一つです。『クィディッチ今昔』によれば、クィディッチ史家ザカリアス・マンプスは1398年の記述で、常設の競技場を設けるならマグル避け呪文が有用だと助言しています[5]。
また『幻の動物とその生息地』では、ケンタウルスや一角獣の棲む森、水中人のための川や湖を人目から守るのにこの呪文が使われると説明されます。ただし、ケルピーやポグレビンのように、その魔法生物自身が人間を引き寄せる力を持つ場合には、この呪文が打ち消されて効かないこともあります[6]。
使用例
| 使用者 | 場面 | 効果・結果 |
|---|---|---|
| 魔法省 | 『炎のゴブレット』第8章 | クィディッチ・ワールドカップの競技場全体にかけ、マグルを遠ざける[2:2] |
| ハーマイオニー | 『死の秘宝』第14章 | 森の野営地に一連の防御呪文の一つとして唱える[1:2] |
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第8章「クィディッチ・ワールドカップ」
- 第11章「ホグワーツ特急に乗って」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第14章「盗っ人」
- 第15章「小鬼の復讐」
- 『クィディッチ今昔』第5章「反マグル対策」
- 『幻の動物とその生息地(新版)』