マフリアート

マフリアート (Muffliato) は、近くにいる者の耳を得体の知れないブンブンという音で満たし、会話を盗み聞きされないようにする呪文です。半純血のプリンス(スネイプ)の自作呪文の一つで、逃避行中のハーマイオニーが防御の一部としても多用しました。

基本情報

呪文: マフリアート(Muffliato
分類: 呪文(地の文で "spell" とも "charm" とも呼ばれる)
効果: 周囲の者の耳を正体不明のブンブンという音で満たし、会話を聞こえなくする
考案者: セブルス・スネイプ(半純血のプリンス)
語源: 英語 muffle(音を消す)に由来すると見られる
初出: 『謎のプリンス』第12章

効果

マフリアートを唱えると、近くにいる者の耳が得体の知れないブンブンという音で満たされ、授業中でも長々と話し込んで盗み聞きされずにすみます[1]ハリーはこの呪文を、周囲に人がいる場面でたびたび使いました。

もっとも、ハーマイオニーは半純血のプリンスが自作した呪文を全般に快く思っておらず、ハリーが誰かにこのマフリアートをかけている間は、頑なに非難の表情を崩さず、口をきくことさえ拒みました[1:1]。ところが逃避行に入ると、ハーマイオニー自身がこの呪文を使うようになります。グリモールド・プレイス十二番地の屋根裏で彼女がマフリアートを唱えたとき、ロンに「その呪文を認めていなかったのでは」と指摘されると、ハーマイオニーは「時代が変わったの」と答えました[2]

対象を選んで扉などにかけることもできます。ハリーは寮の寝室で屋敷しもべ妖精たちが騒ぎ出したとき、マダム・ポンフリーが駆けつけないよう、彼女のオフィスの扉に向けてこの呪文をかけました[3]

名前の由来

英語の muffle(「音を包んで消す」)に由来すると見られます。原作・スピンオフに語源の明言はありません。

使用例

使用者 場面 効果・結果
ハリー 『謎のプリンス』第19章 マダム・ポンフリーのオフィスの扉にかけ、駆けつけを防ぐ[3:1]
ハリー 『謎のプリンス』第24章 呪文学の授業で周囲の生徒にかけ、前夜の出来事をロンとハーマイオニーに話す[4]
ハーマイオニー 『死の秘宝』第7章 グリモールド・プレイス12番地の屋根裏で階段に向けて唱え、会話を守る[2:1]
ハーマイオニー 『死の秘宝』第14〜15章 野営地で「サルビオ ヘクシア」「プロテゴ トタラム」「マグル避け呪文」などと並べて唱え、防御の一部として展開する[5][6]

薬草学の授業でうまくいかなかったロンが「マフリアートを使えばよかった」とこぼす場面もあります[7]。また、魔法省の廊下の静けさが「まるでこの呪文がかけられているかのようだ」と形容される場面や、ハリーがアンブリッジたちに使おうか一瞬考える場面もあります[8]

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第12章「シルバーとオパール」 ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第7章「アルバス・ダンブルドアの遺言」 ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第19章「しもべ妖精の尾行」 ↩︎ ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第24章「セクタムセンプラ」 ↩︎

  5. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第14章「盗っ人」 ↩︎

  6. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第15章「小鬼の復讐」 ↩︎

  7. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第14章「フェリックス・フェリシス」 ↩︎

  8. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第13章「マグル生まれ登録委員会」 ↩︎