ナタリー・マクドナルド
ナタリー・マクドナルド (Natalie McDonald) は、1994年にホグワーツ魔法魔術学校に入学し、グリフィンドールに組分けされた魔女です[1]。ハリー・ポッターの3学年下にあたります。この名前がカナダに実在した読者に由来することが、のちに雑誌記事で伝えられました[2]。
名前: ナタリー・マクドナルド(Natalie McDonald)
性別: 女性
種: 人間・魔法族
出身校: ホグワーツ魔法魔術学校(グリフィンドール寮)[1:1]
1994年の組分け
1994年9月1日、学年開始の宴で行われた組分けの儀式で、ナタリー・マクドナルドはグリフィンドールに組分けされ、同寮のテーブルに着きました[1:2]。
このときハリーは組分けを見ておらず、ほとんど首無しニックと言葉を交わしていました。ナタリーの組分けは、そのニックが拍手を送りながら話す場面の背景として一文で語られます[1:3]。
「今年のグリフィンドール生が優秀だといいですね」「マクドナルド、ナタリー!」がグリフィンドールのテーブルに着くのを拍手で迎えながら、「ほとんど首なしニック」が言った。「連続優勝を崩したくないですから。ね?」
ニックが口にした「連続優勝」は、グリフィンドールが寮対抗杯を3年連続で制していたことを指しています[1:4]。
原作でナタリー・マクドナルドに触れられているのはこの一文だけで、容姿・性格や、その後の消息は語られていません。
名前の由来
この名前は、カナダのトロントに実在した読者ナタリー・マクドナルドに由来します。経緯を伝えているのは、J.K.ローリングの2000年10月のカナダ訪問を取材した雑誌『マクリーンズ』の記事です[2:1]。
記事によれば、実在のナタリー・マクドナルドは白血病で闘病していた9歳の少女で、ハリー・ポッターの本に夢中でした。家族の友人アニー・キダーがロンドンの出版社に手紙と電子メールとファックスを送り、その手紙はローリングの元へ転送されます。しかし手紙がエディンバラの自宅に届いたのは、ローリングがスペインへの休暇に発った翌日でした[2:2]。
この出典に公式の日本語訳はありません。ローリング自身の言葉として記事に引かれているのは、次の部分です[2:3]。
"When I came back two weeks later and read it, I had a bad feeling I was too late," Rowling told Maclean's. "I tried to phone Annie but she wasn't in, so I e-mailed both Natalie and her mother, Valerie -- because Annie hadn't told Valerie what she had done."
(「2週間後に戻ってそれを読んだとき、間に合わなかったのではないかという嫌な予感がしました」とローリングは『マクリーンズ』に語った。「アニーに電話しようとしたのですが不在だったので、ナタリーと母親のヴァレリーの両方に電子メールを送りました。アニーはヴァレリーに、自分がしたことを話していなかったからです」)
その予感のとおり、電子メールが受け取られたのは、ナタリーが8月3日に亡くなった翌日でした。のちに母ヴァレリーから届いた礼状をきっかけに文通が始まり、翌年にはヴァレリーたち家族がイギリスを訪れてローリングと対面しています[2:4]。
『炎のゴブレット』の新入生ナタリー・マクドナルドが実在の彼女であること、そしてそれがローリングの小説で名前の出る唯一の実在人物であることは、いずれも記事を書いた記者ブライアン・ベシューンの記述です。ローリング本人の言明としては記事に現れません。またこの「唯一」という記述は2000年11月時点のもので、第5巻以降はまだ刊行されていませんでした[2:5]。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第12章「三大魔法学校対抗試合」
- Brian Bethune「The Rowling Connection: How a young Toronto girl's story touched an author's heart」(『マクリーンズ』2000年11月6日)