レプラコーン
レプラコーン (Leprechaun) は、アイルランドにしか生息しない緑色の小さな魔法生物です[1]。クローリーコーンの名でも知られます[1:1]。妖精より知能が高く、「小さなヒト」と呼ばれる生き物のなかで唯一言葉を話しますが、いたずら好きでもあります[1:2]。本物そっくりの金のような物質を作り出す性質があり、それは数時間で消えてしまいます[1:3]。クィディッチではアイルランドのチームのマスコットを務めます[2][3]。
姿と生態
身の丈は最大でも20センチほどで、体は緑色をしています(原書の表記は最大6インチ)。木の葉で簡単な服をこしらえることが知られています[1:10]。妊娠して子を産み、主に森や森林地帯に暮らします[1:11]。食べるのは木の葉です[1:12]。
いたずら者という評判はあるものの、人に取り返しのつかない害を与えたことは知られていません[1:13]。
「小さなヒト」と呼ばれる生き物のなかで、言葉を話せるのはレプラコーンだけです。それでも魔法省の分類ではXXXの動物に置かれています[1:14]。
「小さなヒト」の中で唯一、レプラコーンだけが話すことができるが、「ヒトたる存在」として分類しなおすように要求したことはない。
レプラコーンの金貨
レプラコーンは、本物と見分けのつかない金のような物質を作り出します。ところがそれは数時間で消えてしまい、当のレプラコーンたちはそれを大いにおもしろがっています[1:15]。
この性質は、原作でも人の思惑を外す形で現れます。ハグリッドは、拾った金貨を数えるゴイルに向かって、それが消える金だと告げています[4]。
フレッドとジョージも、賭けの払いをこの金貨で受け取り、翌朝には手元から消えてしまいました[5]。
魔法界の側も、この金貨を見慣れています。グリンゴッツ魔法銀行の窓口では、片眼鏡で金貨を検めていた年老いた小鬼が、それを脇へ放り投げてひとことで片づけました[6]。
「レプラコーンの偽金貨だ」
クィディッチのマスコットとして
レプラコーンは、アイルランドのクィディッチ・チームのマスコットを務めます。1291年創設のケンメアー・ケストレルズは、レプラコーンの元気のよい応援ぶりで世界的に知られています[3:1]。
クィディッチ・ワールドカップの決勝でも、アイルランド代表のマスコットとして登場しました。輝く巨大なシャムロックを形作り、観客席へ金貨の雨を降らせます[2:1]。
眩しげにシャムロックを見上げたハリーは、それが顎鬚を生やした何千という小さな男たちの集まりだと気づいた。みんな赤いベストを着て、手に手に金色か緑色の豆ランプを持っている。
試合中はヴィーラとは反対側のピッチであぐらをかいて観戦し、アイルランドが得点した場面や反則を取った場面では舞い上がって、シャムロックや空中文字を描きました。ヴィーラとはたびたび衝突しています[2:2]。
試合が終わったあとも、レプラコーンはケタケタ笑いながらキャンプ場の上空を飛び回っていました。その夜、空に闇の印が浮かんだとき、ハリーは一瞬それをレプラコーンの描いた文字だと思ったほどです[7]。
語り伝えのなかで
レプラコーンはマグルの注意を引くことを好み、その結果、妖精と同じくらい頻繁にマグルの児童文学に登場します[1:16]。J.K. ローリングも、大鍋について書いた文章のなかで、レプラコーンの財宝の言い伝えに触れています[8]。
何百年も前から魔女を描いた絵にはつきものですし、レプラコーンが財宝を隠している場所には当然あって然るべきものと、いまだに考えられています。
魔法界では冗談の題材にもなっています。アルバス・ダンブルドアは、三大魔法学校対抗試合の開催を告げる席で、夏に聞いたという小話を持ち出しました[9]。
とは言え、せっかく冗談の話が出たからには、実は、夏休みにすばらしい冗談を一つ聞いてのう。トロールと鬼婆とレプラコーンが一緒に飲み屋に入ってな――
登場・言及箇所
- 『幻の動物とその生息地』
- レプラコーンの項
- 『クィディッチ今昔』
- 第7章「イギリスとアイルランドのクィディッチ・チーム」
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第8章「クィディッチ・ワールドカップ」
- 第9章「闇の印」
- 第12章「三大魔法学校対抗試合」
- 第28章「クラウチ氏の狂気」
- 第37章「始まり」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第26章「グリンゴッツ」
- ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「鍋」