必要の部屋(Room of Requirement) は、ホグワーツ城内で、必要のある者にしか入れない部屋です[1]。屋敷しもべ妖精のあいだでは「あったりなかったり部屋」とも呼ばれ、現れるときは常に求める者の必要に応じた設備が整っています[1:1]

基本情報

名前: 必要の部屋(Room of Requirement)
種類: 部屋(ホグワーツ城内)
別名: あったりなかったり部屋、隠された品の部屋(Room of Hidden Things)[1:2][2]
関連組織: ダンブルドア軍団の秘密の練習場所[1:3]

概要

ドビーは、必要のある者しか入れない部屋だとハリーに説明しています[1:4]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第18章「ダンブルドア軍団」

「なぜなら、その部屋に入れるのは」ドビーは真剣な顔だ。「本当に必要なときだけなのです。ときにはありますが、ときにはない部屋でございます。それが現れるときには、いつでも求める人のほしいものが備わっています。

ドビーはウィンキーが酩酊したときにこの部屋へ隠し、フィルチも清掃用具が足りないときにここで見つけています[1:5]。部屋の利用者が中にいる間は、部屋自体が姿を変えられません[2:1]

歴史

秘密の練習場所として

ドビーからこの部屋の存在を教わったハリーは、ダンブルドア軍団の秘密の練習場所として使うことを思いつきました[1:6]。以後、DAはこの部屋を練習場所として使い続けます[3]。しかし、マリエッタ・エッジコムの密告によりドローレス・アンブリッジがDAの会合現場を急襲し、部屋は発覚してしまいます[4]

ドラコ・マルフォイの利用

6年生の間、ドラコ・マルフォイはこの部屋をほぼ毎日利用しており、「隠された品の部屋」と呼んでいます[2:2]

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第31章「ホグワーツの戦い」

「僕は去年、ほぼ一年間『隠された品の部屋』に住んでいたようなものだ」マルフォイの声はピリピリしていた。「ここへの入り方は知っている」

ハリーが「本を隠す場所が必要だ」と願って入ったとき、部屋は歴代のホグワーツ生が隠した品々で埋め尽くされた大聖堂ほどの広さの空間に姿を変えていました[5]。トレローニー先生もシェリー酒の瓶を隠すためにこの部屋を利用しており、私物を隠す場所としても使われていたことがわかります[6]。ドラコが行き来していたのはこの姿の部屋で、対になった姿見しの戸棚(ヴァニッシング・キャビネット)を通じて、死喰い人がホグワーツに侵入する経路を開きました[7]

ホグワーツの戦いでの拠点化

ヴォルデモート政権下のホグワーツでは、必要の部屋がネビル・ロングボトムらダンブルドア軍団の残党の隠れ家になりました[8]。ホグワーツの戦いの際、部屋の隠し扉は「魔法の壁」として機能し、不死鳥の騎士団、ダンブルドア軍団、ハリーの旧クィディッチチームの合流・集結拠点になっています[9]

戦いの最中、マルフォイの案内で「隠された品の部屋」に入ったハリーたちはレイブンクローの髪飾り(分霊箱)を発見しますが、クラッブの使ったフィーンドファイアで部屋が炎上し、部屋への入口自体が消失しました[2:3]

みぞの鏡との関わり

みぞの鏡は、ダンブルドアが改良を施して活用する前、1世紀ほどこの部屋に放置されていました[10]

Pottermore Presents『ホグワーツ 不完全 & 非確実 解説書』

1世紀かそこらのあいだ「必要の部屋」で埃をかぶっていましたが、ダンブルドア先生が引っ張り出してきて、ようやく役に立ちました。

ダンブルドアが『賢者の石』事件後に鏡を元の場所へ戻したため、鏡はホグワーツの戦いで部屋にあった他の品々とともに破壊されたと考えられています[10:1]

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第18章「ダンブルドア軍団」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第31章「ホグワーツの戦い」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第21章「蛇の目」 ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第27章「ケンタウルスと密告者」 ↩︎

  5. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第24章「セクタムセンプラ」 ↩︎

  6. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第25章「盗聴された予見者」 ↩︎

  7. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第29章「不死鳥の嘆き」 ↩︎

  8. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第29章「失われた髪飾り」 ↩︎

  9. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第30章「セブルス・スネイプ去る」 ↩︎

  10. Pottermore Presents『ホグワーツ 不完全 & 非確実 解説書』 ↩︎ ↩︎