教科書のリスト

教科書のリスト (booklist) は、ホグワーツ魔法魔術学校からの手紙に同封されてくる、その学年に必要な本と用具の一覧です[1]。新入生には入学許可の手紙とともに、在校生には新学期の開始を知らせる手紙とともに、夏休みのうちに届きます[2]。リストが届くと、買い物のためにダイアゴン横丁へ出かけることになります[3]。

基本情報

名前: 教科書のリスト (booklist)
送り主: ホグワーツ魔法魔術学校
届く時期: 夏休みのうち
同封物: 新学期の開始を知らせる手紙(新入生には入学許可の手紙)
記載内容: 制服、教科書、その他学用品

概要

ハリー・ポッターに届いた入学許可の手紙には、副校長ミネルバ・マクゴナガルの署名で、リストが同封されている旨が記されていました[1:1]。

『ハリー・ポッターと賢者の石』第4章「鍵の番人」

このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。

リストは羊皮紙の封筒に入った二枚目の紙で、制服・教科書・その他学用品の三つに分かれています[4]。制服の欄には普段着のローブ三着(黒)、普段着の三角帽(黒)一個、安全手袋(ドラゴンの革またはそれに類するもの)一組、冬用マント一着(黒、銀ボタン)が並び、衣類にはすべて名前をつけておくことと添えられています[4:1]。

その他学用品の欄には杖、大鍋(錫製、標準2型)、ガラス製またはクリスタル製の薬瓶一組、望遠鏡、真鍮製秤が挙げられます。続けて、ふくろう・猫・ヒキガエルのいずれかを持ってきてもよいことと、一年生は個人用箒の持参が許されていないことが、保護者への注意として書かれています[4:2]。

作中での使用

一年生の夏

ハリーがリストを初めて見たのは、ルビウス・ハグリッドとロンドンへ向かう電車の中でした。編み物をしながらハグリッドが手紙を持っているか尋ね、ハリーは前の晩には気づかなかった二枚目の紙を広げて読みあげます[4:3]。

『ハリー・ポッターと賢者の石』第5章「ダイアゴン横丁」

「よし、よし。そこに必要なもののリストがある」

このとき示された一年生の教科書は、次の八冊でした[4:4]。

買い物のあいだ、ハグリッドはリストを根拠にハリーの買い物を抑えています。純金の大鍋をほしがったハリーには「リストに錫の鍋と書いてあるだろが」と言い、薬問屋を出たあとにはもう一度リストを調べ直しました[4:5]。

二年生の夏

二年目の手紙には、九月一日にホグワーツ特急に乗るようにという指示とともに、新学期用の新しい教科書のリストが入っていました[5]。この年の指定図書は、ほとんどがギルデロイ・ロックハートの著書でした。フローリシュ・アンド・ブロッツ書店でのサイン会に黒山の人集りができているのを見て、ハーマイオニー・グレンジャーは黄色い声をあげます[5:1]。

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第4章「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」

「だって、彼って、リストにある教科書をほとんど全部書いてるじゃない!」

三年生の夏

三年目には新しく二科目が加わり、「魔法生物飼育学」と「占い学」の教科書も必要になりました[6]。ハリーはダイアゴン横丁でポケットからリストを取り出して初めて中身を読み、『怪物的な怪物の本』が「魔法生物飼育学」の必修本として載っているのを知ります。ハグリッドがこの本は役に立つと言っていた意味が、このとき初めて分かりました[6:1]。

同じ夏、ハリーはフローリシュ・アンド・ブロッツ書店の前でネビル・ロングボトムに出くわしました[6:2]。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第4章「漏れ鍋」

丸顔の忘れん坊のネビルは、教科書のリストをしまい忘れたらしく、いかにも厳しそうなネビルの「ばあちゃん」に叱られているところだった。

五年生の夏

五年目のリストは、夏休み最後の日にようやく届きました。自分の寝室でヘドウィグの糞を掃除していたハリーのところへ、ロン・ウィーズリーが封筒を二通持って入ってきて、一枚を投げてよこします。ロンは「遅かったよな。忘れられたかと思ったよ。普通はもっと早く来るんだけど……」と言いました[2:1]。封筒の中身は羊皮紙二枚で、一枚は九月一日に学期が始まるという例年どおりのお知らせ、もう一枚が新学期に必要な本の一覧でした[2:2]。

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第9章「ウィーズリーおばさんの嘆き」

「新しい教科書は二冊だけだ」ハリーは読み上げた。「ミランダ・ゴズホーク著『基本呪文集・ 五学年用』とウィルバート・スリンクハード著『防衛術の理論』だ」

この年はモリー・ウィーズリーが全員の封筒を預かり、みんなが荷造りをしている午後のうちにダイアゴン横丁で教科書を買ってきました[2:3]。

六年生の夏

六年目は、ハリーの誕生祝い夕食会の翌日に、ホグワーツからの手紙と教科書のリストが届きました。ハリーへの手紙には、クィディッチのキャプテンに任命されたという知らせも入っていました[3:1]。ロンのリストに目を通しながら、ウィーズリーおばさんはため息をついています[3:2]。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第6章「ドラコ・マルフォイの回り道」

「さあ、これが届いたからには、ダイアゴン横丁行きをあんまり先延ばしにはできないでしょうね」

この年のダイアゴン横丁行きは、アーサー・ウィーズリーが仕事に出なくてよければという条件つきで、土曜日に決まりました[3:3]。

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと賢者の石』第4章「鍵の番人」 ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第9章「ウィーズリーおばさんの嘆き」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第6章「ドラコ・マルフォイの回り道」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと賢者の石』第5章「ダイアゴン横丁」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  5. 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第4章「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」 ↩︎ ↩︎

  6. 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第4章「漏れ鍋」 ↩︎ ↩︎ ↩︎