石弓
石弓 (crossbow) は、ルビウス・ハグリッドが持ち歩く武器です。小屋の戸口に長靴とともに置かれ[1]、禁じられた森へ入るときには矢筒とともに携行されます[2]。原作に現れる石弓は、いずれもハグリッドの持ち物です。
作中での使用
小屋の戸口
石弓が初めて現れるのは、ハリーとロンがハグリッドの小屋を初めて訪ねた場面です[1:3]。
ハグリッドは「禁じられた森」の端にある木の小屋に住んでいる。戸口に石弓と防寒用長靴が置いてあった。
禁じられた森の夜警
罰則で森へ入ることになった生徒たちを迎えに来たとき、ハグリッドは石弓と矢筒を携えていました[2:2]。
ハグリッドがファングをすぐ後ろに従えて暗闇の中から大股で現れた。大きな石弓を持ち、肩に矢筒を背負っている。
森の中で物音を聞きつけると、ハグリッドは二人を木の陰に押し込んで矢をつがえました[2:3]。
ハグリッドはハリーとハーマイオニーをひっつかみ、樫の巨木の裏に放り込んだ。矢を引き出して弓につがえ、持ち上げて構え、いつでも矢を放てるようにした。三人は耳を澄ました。
その先で現れたのは、ケンタウルスのロナンでした。「私を撃とうとしたんですか?」と問われると、ハグリッドは石弓を軽く叩きながら「ロナン、用心にこしたことはない」「なんか悪いもんがこの森をうろついているんでな」と答えています[2:4]。
「秘密の部屋」事件のさなか
襲撃が相次いで緊張が高まったころ、小屋を訪ねたハリーとロンは、石弓を突きつけられて迎えられます[5]。
戸を叩くと、すぐにハグリッドがバタンと戸を開けた。真正面にぬっと現れたハグリッドは二人に石弓を突きつけていた。ボアハウンド犬のファングが後ろのほうで吠えたてている。
何のためかと尋ねられたハグリッドは、「なんでもねぇ……なんでも」と言葉を濁しました[5:1]。その夜ふたたび戸を叩く音がしたときも、ハグリッドは石弓を引っつかんで応対しています。訪ねてきたのはアルバス・ダンブルドアと、魔法大臣コーネリウス・ファッジでした[5:2]。
クラムの襲撃を受けて
三大魔法学校対抗試合の年、森でビクトール・クラムが襲われた場に、ハグリッドも石弓を背負って駆けつけます[6]。
雷のような足音が近づいてきた。ハグリッドがファングを従え、息せき切ってやってきた。石弓を背負っている。
グロウプのもとへ
ハグリッドが森の奥に匿っていたグロウプにハリーとハーマイオニーを引き合わせる日、石弓は小屋ではなく森の端の木に立てかけてありました[3:1]。
ところがハグリッドは、小屋を通り過ぎ、森の一番端の木立の陰に入り、木に立て掛けてあった石弓を取り上げた。
なぜ武器を持つのかと問われたハグリッドは「用心のためだ」と答えています。以前セストラルを見せたときには持っていなかったとハーマイオニーが指摘すると、あのときはそれほど深くまで入らなかったこと、そしてフィレンツェが森を離れる前だったことを挙げました[3:2]。
森の奥ではマゴリアンの率いるケンタウルスたちと睨み合いになり、ハグリッドは石弓を構えたまま後ずさります[3:3]。
ハグリッドは立ち去りかけたが、石弓を構えたまま、目は脅すようにマゴリアンを睨み続けていた。
二つに折れる
石弓が最後に描かれるのは、医務室を出て廊下を歩きながらのやりとりです。ダンブルドアとスネイプの口論について問い詰められ、気まずくなったハグリッドが両手で石弓をねじりました[4:1]。
ハグリッドは、気まずそうに石弓を両手でねじった。ボキッと大きな音がして、石弓が二つに折れた。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』
- 第8章「魔法薬の先生」
- 第15章「禁じられた森」
- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- 第14章「コーネリウス・ファッジ」
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第28章「クラウチ氏の狂気」
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
- 第30章「グロウプ」
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 第19章「しもべ妖精の尾行」